第25師団 (日本軍)

第25師団

第25師団は、1940年（昭和15年）に大日本帝国陸軍によって編成された師団の一つです。主に満州地域における防衛を任務としていました。

沿革

1940年（昭和15年）7月、満州に駐屯していた2個連隊と内地からの1個連隊を基幹として、満州の東寧で編成されました。編成後、林口に駐屯し、第5軍の隷下に入り、関東軍特種演習（関特演）に参加しました。

1945年（昭和20年）3月には、戦局の悪化に伴い、本土決戦に備えるため、宮崎県小林への転用が決定されました。しかし、連合軍との交戦を経験することなく、終戦を迎えました。

師団概要

第25師団は、満州における警備と防衛を主な任務とし、ソ連との国境警備を担っていました。太平洋戦争末期には、本土決戦に備えて転用されましたが、実戦を経験することはありませんでした。

歴代師団長

桑原四郎中将：1940年（昭和15年）8月1日 - 1941年（昭和16年）10月15日
赤柴八重蔵中将：1941年（昭和16年）10月15日 - 1943年（昭和18年）10月29日
加藤怜三中将：1943年（昭和18年）10月29日 - 終戦

歴代参謀長

小原重孝歩兵大佐：1940年（昭和15年）8月1日 - 1942年3月2日
白木真澄大佐：1942年（昭和17年）3月2日 - 終戦

所属部隊

第25師団の所属部隊については、詳細な情報が限られています。しかし、編成時の基幹部隊として、満州駐屯の2個連隊と内地からの1個連隊があったことが分かっています。

脚注

特になし

参考文献

外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
外山操編『陸海軍将官人事総覧陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。