第26回ワールドスーパージョッキーズシリーズ

第26回ワールドスーパージョッキーズシリーズ：東京競馬場での熱戦

2012年11月24日と25日、東京競馬場において第26回ワールドスーパージョッキーズシリーズが開催されました。東京競馬場と阪神競馬場での隔年開催となり、2012年は東京競馬場が舞台となりました。この年から大会は2日間4競走に拡大され、これに伴い新たにマーヴェラスジョッキーズトロフィーが創設されました。従来の1日3競走から変更されたことで、より多くの騎手が競い合う、盛り上がりを見せる大会となりました。

大会概要と選出騎手

出場騎手は11月12日に発表されました。選考基準は各地域の優秀な騎手の選出に加え、特別な功績を残した騎手の選出も行われました。

注目すべきは、柴田善臣騎手の選出です。彼は2011年12月17日、JRA通算2000勝という偉業を達成しており、その顕著な功績が認められて特別枠での選出となりました。関東地区では7位という勝利度数ではありましたが、選考委員会による評価の高さがうかがえます。ちなみに、関東地区で1位に選ばれた蛯名正義騎手も、同年1月21日にJRA通算2000勝を達成しています。当時、現役騎手でJRA通算2000勝を達成していたのは、武豊騎手、横山典弘騎手を含めこの4名のみでした。

関西地区からは、当年のサマージョッキーズシリーズ優勝者である池添謙一騎手が選出されました。彼の選出は、関西地区での活躍とサマージョッキーズシリーズでの優勝という輝かしい実績によるものです。勝利度数では関西11位と、ランキング上位ではありませんでしたが、その年の活躍が目立ったと言えるでしょう。

興味深いことに、北アメリカ地区からは本大会に騎手が選出されませんでした。これは、選考基準や参加状況など様々な要因が考えられますが、今後の大会における北アメリカ地区からの参加状況にも注目が集まりました。

レース結果と記録

2日間にわたる熱戦の末、各競走で多くのドラマが生まれました。特に、ザカリー・パートン騎手と山口勲騎手の活躍は記憶に残るものとなりました。

ザカリー・パートン騎手はエクセレントジョッキーズトロフィーでショウナンラムジに騎乗し、中央競馬初勝利を飾りました。海外の騎手にとって、日本の競馬場で勝利を収めることは大きな喜びであり、今後の活躍にも期待が高まりました。

山口勲騎手も、ファンタスティックジョッキーズトロフィーでブラボースキーに騎乗し、中央競馬初勝利を挙げました。彼にとって、この勝利は大きな自信となったことでしょう。

これらの勝利は、ワールドスーパージョッキーズシリーズが、若手騎手や海外の騎手にとって貴重な経験の場、そして飛躍のきっかけとなる舞台であることを改めて示しました。

まとめ

第26回ワールドスーパージョッキーズシリーズは、2日間4競走という新しいフォーマットでの開催、2000勝騎手の選出、そして海外騎手の活躍など、多くの見どころがありました。この大会は、日本のトップジョッキーだけでなく、世界各国の優秀な騎手たちが競い合う、国際的なスポーツイベントとしての地位を確固たるものにしました。今後の大会にも期待が高まります。

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