第28回ブルーリボン賞 (鉄道)

第28回ブルーリボン賞について

第28回ブルーリボン賞は、1985年に日本の鉄道友の会によって選定されたもので、日本国内で営業運転を行った新しい形式の鉄道車両に与えられる栄誉です。また、同じ年にローレル賞も併せて選定されました。ブルーリボン賞は特に優れた鉄道車両に与えられる称号となっており、選定基準は1984年1月1日から12月31日までの間に営業運転を開始した車両で、選定時点で実際に営業運転を行っていることが必須です。

選定車両

ブルーリボン賞

1985年のブルーリボン賞に輝いたのは、名古屋鉄道の8800系電車です。この車両は得票数が2,658票に達し、全体の投票数3,962票の中で最も多くの支持を得ました。8800系は日本初のハイデッカー形前面展望室を持ち、2・4・6人用コンパートメントを配置されたデザインが特徴です。特に新しいスタイルや設備の導入が旅客誘致に寄与した点が高く評価されました。次点として営団01系電車が777票を得ました。

ローレル賞

ローレル賞は、帝都高速度交通営団の01系電車が受賞しました。この車両は名古屋鉄道8800系に次ぐ得票数で、斬新なデザインにより銀座線の魅力が引き立てられたと評価されました。また、アコモデーション（乗客向け設備）が改良され、快適さが増した点も授賞の理由の一つです。

さらに、樽見鉄道のハイモ180形気動車がローレル賞の一つとして選ばれました。この車両は、1984年に設立された多くの第三セクター鉄道向けのモデルの一部であり、高い経済性を持つレールバスでありながら、冷房装置を装備している点が評価されました。

候補車両

ブルーリボン賞及びローレル賞の選考にあたった鉄道友の会の選考委員会は、選定候補として25車種を提示しました。これらの車両は新しい技術やデザインによって鉄道の運行や旅客サービスに革新をもたらしたものとみなされます。

参考文献

この賞に関する詳細な情報は、鉄道友の会が編纂した『ブルーリボン賞の車両'88』にて掲載されており、鉄道に感心がある方にとって非常に参考にすべき資料となっています。この書籍は保育社より出版されており、鉄道に関する知識を深めるための良いリソースとなるでしょう。

ブルーリボン賞とローレル賞は、日本の鉄道の歴史や技術革新を理解するための重要な指標であり、これからも多くの優れた車両がこの賞を受賞していくことが期待されています。

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