第3施設団

第3施設団：北部方面の基盤を支える施設部隊

陸上自衛隊北部[[方面隊]]には、その活動を支える重要な部隊として第3施設団が存在します。北海道恵庭市の南恵庭駐屯地に司令部を置き、北部[[方面隊]]直轄の施設科部隊として、広大な北海道全域を任務範囲としています。

多岐にわたる任務と組織

第3施設団は、北部[[方面隊]]最大の施設科部隊であり、その任務は多岐にわたります。主に、北部[[方面隊]]隷下部隊への施設作業支援、災害派遣、国際貢献活動、そして地域社会への貢献など、幅広い活動を行っています。

団本部は南恵庭駐屯地に所在し、隷下には複数の施設群と直轄部隊が配置されています。これらの部隊は、北海道内の複数の駐屯地（南恵庭、岩見沢、幌別、上富良野、倶知安、釧路）に分散配置され、迅速かつ効果的な対応を可能にしています。第3施設団長は、南恵庭駐屯地司令も兼任しています。

激動の歴史：改編と再編

第3施設団の歴史は、幾多の改編と再編によって彩られています。2005年の中期防衛力整備計画に基づき、2008年には北部方面施設隊へと改編され、一時的に廃止されました。しかし、その重要性を再認識された結果、2017年に同名で再編され、活動を再開しました。これは、陸上自衛隊において部隊名が復活した事例としては稀なケースと言えます。

沿革：部隊編成の変遷

1961年の創設以来、第3施設団は数々の改編を経験してきました。初期の編成から、施設群の再編、直轄部隊の増減、さらにはダンプ車両中隊や坑道中隊といった専門部隊の編入・廃止など、時代に合わせて組織構造は変化を遂げてきました。

特に、1976年の改編では、3個の施設群体制へと移行し、より大規模かつ効率的な組織となりました。その後も、部隊の統合や再編が繰り返され、現在に至るまで、常に最適な体制を模索し続けています。2000年代には、後方支援体制の変換に伴い、整備部門の一部を北部方面後方支援隊に移管するなど、組織運営における効率化も図られています。

2008年の北部方面施設隊への改編、そして2017年の第3施設団への再編は、その歴史における大きな転換点でした。これらの改編では、部隊の統合や再編が行われ、組織構造の見直しや機能の最適化が図られています。

部隊編成と駐屯地

現在の第3施設団は、複数の施設群と直轄部隊から構成されています。各施設群は、北海道各地の駐屯地に配置され、それぞれの地域における施設整備や災害対応などを担っています。また、団本部付隊や、各種専門部隊も重要な役割を担っており、団全体の活動を支えています。これらの部隊が連携することで、北海道全域における施設整備や災害対応などの任務を円滑に進めることが可能となっています。

2008年の廃止時における編成は、第12施設群、第13施設群、そして様々な直轄部隊から構成され、その規模は現在の編成とは異なるものでした。

未来に向けて

第3施設団は、今後も北海道の安全と発展に貢献していくために、訓練と整備を継続し、災害派遣体制の強化、国際貢献活動への参加など、様々な課題に積極的に取り組んでいくことでしょう。その存在は、まさに北部方面の基盤を支える重要な役割を担っています。

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