第30回ブルーリボン賞 (鉄道)

第30回ブルーリボン賞および第27回ローレル賞

1987年に行われた第30回ブルーリボン賞は、鉄道友の会によって選定されたもので、日本国内で営業運転中の新形式車両を対象にしています。この年、ブルーリボン賞1形式、ローレル賞3形式が選ばれました。

選定条件と背景

選考の条件は1986年1月1日から12月31日までに営業を開始し、現在も運行中の車両であることが重要です。この期間に該当する車両は43車種で、各賞に推薦される際には、厳正な基準が設けられています。この年の選定で特徴的なのは、日本国有鉄道（国鉄）車両からの受賞が最後であった点です。

さらに、選考過程で特筆すべき事件が発生しました。1986年4月に運行を開始した和風客車「みやび」は、1986年12月28日に余部橋梁から転落し、大破してしまいました。この事故により、選考委員会は「みやび」を対象車両として扱うことにしましたが、投票の対象にはしない決定を下しました。

選定車両の紹介

ブルーリボン賞

第30回ブルーリボン賞には、北海道旅客鉄道のキハ84形およびキハ83形気動車「フラノエクスプレス」が選ばれました。この車両は、総票数4614票中585票を得票し、そのデザインと機能性が高く評価されています。

キハフ834形「フラノエクスプレス」は、前面が展望室となっており、中間車は曲面ガラスを使用したハイデッカー仕様で、贅沢なインテリアと斬新なカラーリングが特徴です。次点には、同じく北海道のキハ183系500番台気動車が入っています。

ローレル賞

ローレル賞では、以下の3形式の車両が選定されました。
1. 四国旅客鉄道のキハ185系気動車
2. 近畿日本鉄道の7000系電車
3. 北大阪急行電鉄の8000形電車

これらの車両は、それぞれの路線において運行の重要な役割を果たしており、デザインや性能が評価されています。

候補車両

ブルーリボン賞とローレル賞の選考委員会では、全43車種が候補として考慮されました。各車両の独自性や地域への貢献度が選考の際に格別な重要性を持っており、鉄道愛好家や一般市民からも注目を集めています。

まとめ

第30回ブルーリボン賞と第27回ローレル賞は、日本の鉄道界において重要なイベントであり、受賞車両はその年の鉄道技術や美意識を反映した象徴となります。これにより、日本国内での鉄道運営の品質向上に寄与することが期待されています。

もう一度検索