第306飛行隊 (航空自衛隊)

第306飛行隊の概略

第306飛行隊（だい306ひこうたい）は、航空自衛隊の第6航空団に所属する戦闘機部隊で、小松基地を拠点としています。当部隊は、各種任務を担うため、主要にF-15JおよびF-15DJ戦闘機を運用し、連絡機としてT-4も使用しています。

歴史的背景

この部隊は1981年6月30日に設立され、航空自衛隊にとっては最後のF-4EJ戦闘機部隊として位置づけられました。設立当初から、小松基地第6航空団の隷下で運用されており、1989年からはF-4EJ改への機種更新を進め、1991年にその換装を完成させました。さらに、1996年からはF-15戦闘機への更新を開始し、1997年にその作業を完了。この結果、航空自衛隊における第8のF-15飛行隊としての地位を確立しました。

近年の活動

2005年10月からは、新たにファイターウェポン課程（F-15戦技課程）を実施する部隊に移行し、戦闘機の技術向上を図っています。また、部隊のシンボルマークは、石川県の県鳥である白山のイヌワシを基にしており、その図案は勇敢さと迅速な機動性を象徴しています。F-15機種更新に際しては、マークの外枠も改変更され、現在のデザインに生まれ変わりました。

沿革

• - 1981年（昭和56年）6月30日 - F-4EJ戦闘機部隊として設立。
• - 1982年 - 対領空侵犯措置の任務を付与。
• - 1983年 - 航空総隊総合戦技競技会での優勝を果たし、目視識別でも成果を上げる。
• - 1989年 - F-4EJからF-4EJ改へと機種更新を開始。
• - 1997年 - F-4EJ改から現在のF-15J/DJへの更新が完了。
• - 2005年 - ファイターウェポン課程を開始し、技術の向上に努めています。

運用機

戦闘機

• - F-4EJ（1981年～1989年）: 部隊創設期の主力機。
• - F-4EJ改（1989年～1997年）: 機体寿命延長を目的とした改良版。
• - F-15J/DJ（1997年～現在）: 現在の主力戦闘機。

連絡機

• - T-33A（1981年～1994年）: 初期の連絡機。
• - T-4（1992年～現在）: 現在運用中の連絡機。

参加演習および競技

第306飛行隊は、さまざまな国内外の訓練や演習に参加しており、特にアメリカ空軍との共同訓練や国際演習では、実戦的な対抗能力を持つ部隊として評価されています。

最近の参加演習には、2018年のアメリカ空軍の演習「レッドフラッグ・アラスカ」にも参加しており、その活動は国内外で注目を集めています。

総括

第306飛行隊は、航空自衛隊の中で重要な使命を担い続けており、部隊の発展とこなしは今後も続いていくでしょう。部隊の創設からの歴史や、その運用機材の進歩は、時代ごとに変化する防衛環境に適応しながら進化を遂げています。

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