第34回IBAFワールドカップ日本代表

第34回IBAFワールドカップ日本代表

第34回IBAFワールドカップは、2001年11月に台湾で行われ、その大会に出場するために選出された野球日本代表チームのことを指します。今回は、前年のシドニーオリンピックの経験を活かし、プロ野球選手も多く参加する形で編成されました。ペナントレース終了後の大会だったため、各球団から主に若手選手を提供しやすい状況が整いました。

選手選考の背景

この代表チームの編成にあたり、監督の後藤寿彦氏は国際試合に対する豊富な経験を持つ選手を選出しました。特に目を引くのは、歴代の日本代表チームでは初となる現役高校生、寺原隼人選手の選出です。全体の構成は、プロ選手14名、社会人選手4名、大学生5名、高校生1名というバランスで、多様な世代からの選手が集まりました。

監督とコーチ陣

監督の後藤氏は全日本アマチュア野球連盟のナショナルチーム強化部会長としての経験があり、コーチ陣も著名な野球評論家やアドバイザーが揃いました。

• - 後藤寿彦（監督）：当時48歳、全日本アマチュア野球連盟選手強化本部のナショナルチーム強化部会長。
• - 山下大輔（コーチ）：当時49歳、全日本アマチュア野球連盟選手強化本部アドバイザーおよび野球評論家。
• - 荒木大輔（コーチ）：当時37歳、同じく野球評論家。
• - 應武篤良（コーチ）：当時43歳、全日本アマチュア野球連盟選手強化本部アドバイザー。

大会戦績

この大会では、予選リーグから高い実力を示しました。日本は以下の成績を収めています:

• - 第1戦（11月7日）: 日本 21-0 フィリピン（7回コールド）
• - 第2戦（11月8日）: 日本 10-0 パナマ（7回コールド）
• - 第3戦（11月9日）: 日本 12-0 ロシア（7回コールド）
• - 第4戦（11月10日）: 日本 5-3 キューバ

　・国際試合でキューバに対して3勝目を挙げる。

• - 第5戦（11月11日）: 日本 8-0 オーストラリア
• - 第6戦（11月13日）: 日本 6-2 カナダ
• - 第7戦（11月14日）: 日本 6-5 オランダ

決勝トーナメントでは、以下の結果が残りました:

• - 準々決勝（11月16日）: 日本 3-1 韓国
• - 準決勝（11月17日）: 日本 1-3 キューバ（延長11回）
• - 3位決定戦（11月18日）: 日本 0-3 チャイニーズタイペイ

最終的にはメダルには届かず、4位に終わりましたが、多くの選手が高いパフォーマンスを発揮しました。

表彰選手

大会中、特に優れたプレーを見せた選手たちも表彰されました。以下がベストナインに選ばれた選手です:

• - 三塁手: 東出輝裕
• - 遊撃手: 井端弘和
• - 外野手: 高橋由伸

日本代表チームはこれらの実績を通じて、国際舞台での競争力をさらに高めることができました。この大会は、多くの若手選手にとって貴重な経験となり、将来的な日本の野球界を支える重要なステップとなりました。

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