第35独立親衛空中襲撃旅団 (カザフスタン空中機動軍)

第35独立親衛空中襲撃旅団: カザフスタンの空挺部隊

概要

第35独立親衛空中襲撃旅団は、カザフスタン陸軍の旅団級の空挺部隊であり、その起源は旧ソ連軍の第35独立空中襲撃旅団に遡る。1948年に第11空挺師団第3パラシュート降下連隊を基に編成されており、ドイツに駐留していたソ連軍は後にカザフスタンに移動した。

歴史

カザフスタンの独立後、この部隊はカプシャガイに駐屯し、カザフスタン共和国軍に組み込まれた。1992年から1994年にかけて、タジキスタンのゴルノ・バダフシャン自治州に派遣され戦闘任務に従事した。1998年夏には、国際演習「南の盾-1998」に参加し、2000年には平和維持活動の一環としてカザフスタン平和維持大隊を編成した。

2003年11月には空中機動軍に編入され、運用を一層強化した。

編制

第35独立親衛空中襲撃旅団は、3個の空中襲撃大隊と支援部隊で構成されている。ただし、現在は2個の大隊のみが完全編成されており、残りの1個大隊は基幹要員のみでの運用となっている。過去には第4大隊が存在したが、現在は解散している。

組織構成

• - 第1空中襲撃大隊（豹）
• - 第2空中襲撃大隊（イヌワシ）
• - 第3空中襲撃大隊（バイソン）
• - 砲兵大隊
• - 「ウチョース」重機関銃中隊
• - 偵察中隊
• - 放射線化学防護中隊
• - 通信中隊
• - 修理中隊
• - 物資保障中隊
• - 降下保障中隊
• - 対戦車誘導弾中隊
• - 高射ミサイル中隊
• - 工兵中隊
• - 衛生中隊

各空中襲撃大隊は、3個の空中襲撃中隊、1個の火力支援中隊、本部中隊、そして迫撃砲中隊で構成される。

装備

この旅団は、以下のような装備を保有している:

• - BTR-80K 軍用車両 x 12
• - BTR-80 軍用車両 x 25
• - BTR-80KSh 軍用車両 x 1
• - MTO-80 軍用車両 x 2
• - BRDM-2 装甲車 x 1
• - D-30 122mm榴弾砲 x 12
• - 9P-138「グラード-1」122mm多連装ロケット砲 x 4

歴代旅団長

旅団の指揮官には多くの著名な軍人が名を連ね、それぞれの時代において部隊の運営や任務達成に貢献してきた。

外部リンク

• - История создания Аэромобильных войск Республики Казахстан（「カザフスタン共和国空中機動軍創設史」。ロシア語）

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