第38回世界遺産委員会

第38回世界遺産委員会について

2014年6月15日から25日まで、カタールのドーハにあるカタール・ナショナル・コンベンション・センターで第38回世界遺産委員会が開催されました。この委員会は、アラブ諸国での開催は1999年のモロッコ・マラケシュでの第23回以来、そして西アジアでは初の開催となります。国際的な舞台でのこの会議では、さまざまな国々が自国の文化や自然の遺産を紹介し、それらが世界遺産として認められるかどうかが審議されます。

新たに登録された世界遺産

今回の委員会では、文化遺産として21件、自然遺産として4件、また複合遺産として1件が新たに登録され、合計で26件の新しい世界遺産が誕生しました。この結果、世界遺産リストの登録物件数は1,007件に達しました。特に、公式に1,000件目として認識されたのは、ボツワナにあるオカバンゴ・デルタです。

委員国と地域区分

今回の委員会には、UNESCOに基づく地域区分に従った委員国が参加しました。また、ミャンマーは今回の会議で新たに世界遺産保有国となったことも注目に値します。一方で、2014年5月にバハマが世界遺産条約の締約国に加わったため、世界遺産を未保有の国は30か国のままとなりました。

審議された推薦物件の概要

審議された推薦物件には、既に登録されている物件の拡大登録を示すものも含まれており、物件名にアスタリスク（*）が付与されています。正式登録が承認された物件は太字で示されています。また、各物件の名称は諮問機関の勧告文書に基づいており、登録時に名称が変更された場合には、その変更内容を説明文中で強調しています。

自然遺産と文化遺産

自然遺産に関しては、厳しい保護が求められる地域や生態系が評価され、新たに4件が登録されました。文化遺産においては、歴史的建造物や地域の文化的景観が対象となり、広くその文化的価値が認められました。また、今回の委員会では、危機遺産リストから除去される物件もあり、キルワ・キシワニとソンゴ・ムナラの遺跡群（タンザニア）がその一例です。

その他の議題と名称変更

この委員会では、さまざまな議題が取り上げられ、多数の物件が審議の対象となりました。さらに、3件の名称変更も申請され、全てが認められました。

出典

今回の情報は、ICOMOSやIUCN、UNESCOが発表した文書を基にしています。これにより、各物件の正確な評価が行われ、世界遺産リストに登録されることに繋がりました。詳細については、関連する公式文書を参照することを推奨します。

以上のように第38回世界遺産委員会は、新しい遺産の登録とともに、多くの重要な議題が論じられ、世界の文化と自然の保護に寄与することが期待されます。

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