第4回国民体育大会

第4回国民体育大会の概要

第4回国民体育大会は1949年に開催され、東京都とその周辺でさまざまな競技が行われました。この大会は日本全土から集まる選手たちが一堂に会し、国民の健全な育成を目的とした重要なイベントです。1947年に、大日本体育協会の理事会で第3回および第4回国体の開催が決定し、これにより東京都が主催者の一員として加わりました。

大会の象徴である大会旗は、前回の福岡市から東京都の新宿区までの1,519kmを、12,098人の参加者によってリレーで運ばれました。このリレーは国民の連帯感を強め、全国規模の運動会としての意味合いを持っていました。

冬季大会

スケート競技会

冬季大会は、1949年の1月27日から30日まで長野県諏訪市で行われました。この期間には、スピードスケートやフィギュアスケートなど、多様なスケート競技が開催されました。参加選手は冬の厳しい環境の中で、それぞれの技術を競い合い、優勝を目指しました。

スキー競技会

さらに、スキー競技会は同年の3月3日から6日まで、北海道札幌市にて実施されました。手稲山をはじめとする美しい自然の中で、選手たちはアルペンスキーやクロスカントリーなどの競技で実力を発揮しました。

夏季競技

大会は多種多様な競技が行われ、その実施会場は全国各地に広がりました。

• - 水泳: 神奈川県横浜市の野毛山プール
• - 漕艇: 埼玉県戸田市の戸田ボートコース
• - ヨット: 横浜市の本牧ヨットハーバー
• - 陸上: 武蔵野市の市競技場
• - サッカー: 武蔵野市の市蹴球場
• - テニス: 千代田区のパレステニスコート
• - ホッケー: 世田谷区の駒沢競技場
• - ボクシング: 港区の芝公園ボクシング場
• - バレーボール: 神奈川県横浜市の三ツ沢バレーコート
• - バスケットボール: 港区、千代田区、板橋区の芝スポーツセンター
• - レスリング: 港区の東京ラグビー場体育館
• - ウエイトリフティング: 千代田区の共立講堂
• - ハンドボール: 世田谷区の駒沢競技場
• - 自転車: 文京区の後楽園競輪場
• - ソフトテニス: 文京区の後楽園テニスコート
• - 卓球: 荒川区の城北体育館
• - 軟式野球: 千葉県千葉市の県営球場
• - 相撲: 昭和町相撲場
• - 馬術: 渋谷の代々木馬場
• - 柔道: 文京区の講道館
• - ソフトボール: 文京区の小石川運動場
• - フェンシング: 港区の都立第六女高
• - バドミントン: 千代田区のYMCA
• - 弓道: 千代田区の済寧館
• - ラグビーフットボール: 港区の東京ラグビー場
• - 山岳: 山梨県富士吉田市の富士山
• - 高校野球: 杉並区の上井草球場

総合成績

この大会の結果は、達成感をもたらし、参加した選手および地域を代表する意味でも大きな意義がありました。特に大きな注目を集めたのが天皇杯および皇后杯の受賞結果です。

天皇杯

1位: 東京都
2位: 北海道
3位: 大阪府

皇后杯

1位: 東京都
2位: 北海道
3位: 京都府

このように、第4回国民体育大会は日本のスポーツ文化の発展に寄与し、参加したすべての人々にとって貴重な経験となったことでしょう。今後もこうした大会が続き、健全な競技精神と友好関係が育まれることを願っています。

参考文献

• - 『国民体育大会の歩み』都道府県体育協会連絡協議会、1980年
• - 『国民体育大会50年のあゆみ』日本体育協会編集・発行、1998年

外部リンク

• - 第4回国民体育大会（日本体育協会）

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