第4航空団

第4航空団について

第4航空団は、航空教育集団に所属する航空団の一つで、司令部を宮城県東松島市の松島基地に置いています。この航空団の主な任務は、F-2戦闘機の操縦教育と松島基地の管理業務です。特に、隷下の第11飛行隊、通称「ブルーインパルス」は、全国各地の航空祭や国家的な行事で曲技飛行を披露することで広く知られています。

概要

かつて第4航空団は、領空侵犯に対処する実戦部隊としての役割も担っていました。しかし現在は、第1航空団で基本操縦後期課程を修了し、国家試験に合格した飛行幹部候補生に対し、F-2戦闘機を用いた戦闘機操縦課程の教育訓練を行っています。この課程を修了した隊員は、F-2戦闘機のパイロットとして実戦部隊に配属されます。

沿革

第4航空団は、1958年2月16日に松島基地で新編されました。当初は、F-86F戦闘機を運用する第5飛行隊を隷下に編入するなど、実戦部隊としての側面が強かったです。その後、1970年代には教育訓練部隊としての役割が強まり、T-2練習機やT-33A練習機を導入しました。

1982年には、浜松基地から戦技研究班（T-2ブルーインパルス）が移転し、第21飛行隊下に新編されました。1995年には、この戦技研究班が解散し、新たに第11飛行隊（T-4ブルーインパルス）が編成されました。

2002年には、F-2戦闘機の受領を開始し、臨時教育F-2飛行隊を編成しました。2004年には、T-2練習機の運用を終了し、第21飛行隊がF-2戦闘機を運用する部隊へと改編されました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、津波により松島基地が冠水し、所属機が全て水没する甚大な被害を受けました。

部隊編成

第4航空団は、以下の部隊で構成されています。

第4航空団司令部
監理部
人事部
防衛部
装備部
安全班
衛生班
副官
飛行群
第21飛行隊：F-2戦闘機、T-4練習機
第11飛行隊（ブルーインパルス）：T-4練習機
整備補給群
検査隊
装備隊
修理隊
車両器材隊
補給隊
基地業務群
第4基地防空隊：VADS、81式短距離地対空誘導弾、91式携帯地対空誘導弾
飛行場勤務隊
施設隊
通信隊
管理隊
業務隊
会計隊
衛生隊

主要幹部

（主要幹部については、提供された情報には含まれていません。）

ブルーインパルス

第11飛行隊、通称「ブルーインパルス」は、航空自衛隊のアクロバット飛行チームとして知られています。T-4練習機を使用し、精密な編隊飛行や華麗なソロアクロバットを披露します。そのパフォーマンスは、航空祭だけでなく、各種イベントでも多くの観客を魅了しています。

まとめ

第4航空団は、F-2戦闘機のパイロットを育成する重要な教育機関であるとともに、ブルーインパルスの本拠地としても知られています。松島基地は、東日本大震災で大きな被害を受けましたが、現在は復旧し、航空自衛隊の重要な拠点として活動を続けています。

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