航空教育集団

航空教育集団について

航空教育集団は、航空自衛隊における教育の中核を担う組織です。その任務は、パイロットの育成から、航空機の整備、気象、管制など、航空自衛隊の活動に必要なあらゆる分野の専門家を育成することです。司令部は静岡県浜松市の浜松基地に所在し、航空自衛隊幹部学校を除く教育機関は、航空教育集団司令官の指揮監督下に置かれています。航空教育集団司令官は空将が務め、防衛大臣の指揮監督を受けています。

沿革

航空教育集団は、1959年に編成された「飛行教育集団」と、1962年に新編された「術科教育本部」を統合して、1989年に誕生しました。

1959年6月1日: 飛行教育集団が宇都宮基地に編成されました。
1962年10月1日: 術科教育本部が浜松南基地に新編されました。
1964年12月28日: 飛行教育集団司令部が宇都宮基地から浜松北基地に移駐しました。
1989年3月16日: 飛行教育集団と術科教育本部が廃止・統合され、航空教育集団が新編されました。同時に、航空教育隊、教材整備隊、幹部候補生学校、各術科学校が隷下に編入されました。
2000年10月6日: 前年に新編された臨時飛行教育航空隊が、飛行教育航空隊に改編されました（新田原基地）。
2020年3月26日: 組織改編により、第1術科学校と第2術科学校が統合され、第2術科学校が廃止されました。
2021年10月29日: 第3輸送航空隊隷下の第41教育飛行隊（T-400）が美保基地から浜松基地に移転し、第1航空団隷下に編入されました。

部隊編成

航空教育集団は、以下の部隊で構成されています。

航空教育集団司令部 - （浜松基地）
第1航空団 - （浜松基地）
第4航空団 - （松島基地）
第11飛行教育団 - （静浜基地）
第12飛行教育団 - （防府北基地）
第13飛行教育団 - （芦屋基地）
航空教育隊 - （防府南基地）
飛行教育航空隊 - （新田原基地）
教材整備隊 - （浜松基地）
航空自衛隊幹部候補生学校 - （奈良基地）
航空自衛隊第1術科学校 - （浜松基地）
航空自衛隊第3術科学校 - （芦屋基地）
航空自衛隊第4術科学校 - （熊谷基地）
航空自衛隊第5術科学校 - （小牧基地）

これらの部隊は、それぞれが特定の教育分野を担当し、航空自衛隊の多岐にわたる任務を遂行するための専門的な知識と技能を持った人材を育成しています。

司令部編成

航空教育集団司令部は、以下の組織で構成されています。

総務部
総務課
人事課
会計課
厚生課
教育部
計画課
運用課
教育第一課
教育第二課
教育第三課
研究課
装備部
装備課
補給課
施設課
監理監察官
医務官

これらの組織は、航空教育集団の円滑な運営と教育活動の質を維持するために重要な役割を果たしています。

主要幹部

航空教育集団の主要幹部は、組織の運営と教育活動を統括する重要な役割を担っています。

旧 術科教育本部長

航空教育集団の前身である術科教育本部の本部長は、航空自衛隊の教育体制において重要な役割を果たしていました。

脚注

[脚注情報]

外部リンク

航空教育集団司令部
* 航空総隊司令部、航空支援集団司令部、航空教育集団司令部、航空開発実験集団司令部、航空方面隊司令部及び航空団司令部組織規則（平成元年総理府令第10号） - e-Gov法令検索

航空教育集団は、航空自衛隊の未来を担う人材育成において、極めて重要な役割を果たしています。その教育活動は、航空自衛隊の能力向上に不可欠であり、今後もその重要性は増していくでしょう。

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