第41装甲擲弾兵旅団 (ドイツ連邦陸軍)

第41装甲擲弾兵旅団「フォアポンメルン」

第41装甲擲弾兵旅団「フォアポンメルン」は、ドイツ連邦陸軍の一部として重要な役割を果たしています。この旅団は、第13装甲擲弾兵師団の下に位置しており、司令部をトルゲローに置いています。旅団に所属する部隊は、メクレンブルク＝フォアポンメルン州内に駐屯しており、そのため「北東の陸軍」とも称されることがあります。

組織と任務

旅団は主に、日本語で「安定化戦力」として任務を遂行しています。この任務には、北大西洋条約機構（NATO）や欧州連合（EU）の枠組みの中で、国防、紛争予防、そして危機管理が含まれています。特に、NATO加盟国が防衛事態に直面した場合、旅団は速やかに派遣されて域内の防衛に貢献します。

部隊編制

旅団は以下の部隊で構成されています：

• - 旅団司令部中隊（トルゲロー）
• - 第413戦車大隊（トルゲロー）
• - 第411装甲擲弾兵大隊（シュタルベルク）
• - 第401装甲擲弾兵大隊（ハーゲノー）
• - 第801通信大隊（ノイブランデンブルク）
• - 第803装甲工兵大隊（ハーゲノー）
• - 第142後方支援大隊（バセポール）
• - 第6偵察大隊（オイティーン）

歴史的背景

この旅団の起源は1990年に遡ります。ドイツ民主共和国軍（東ドイツ軍）が解体され、新たに編成された部隊として1991年に「フォアポンメルン」の名の下に新設されました。この当初の使命は、メクレンブルク＝フォアポンメルン州の防衛でした。1994年には最後の国家人民軍部隊が統合され、1995年には現在の名称に改称され、NATOの指揮系統に組み込まれました。

旅団が特に注目されたのは、1997年のオーデル川の洪水時の出動です。その後、2002年にも同様のエルベ川の洪水で派遣されました。これらは国内での重要な人道援助任務への関与を示しています。1996年以降、旅団は国際任務として、和平履行部隊やコソボ治安維持部隊への参加が見られ、特に2005年から2006年のKFORおよび2007年から2008年のISAFにおいても重要な役割を果たしました。

2007年には旅団の所属先が第14装甲擲弾兵師団から第13装甲擲弾兵師団へ変更され、同年にリーダーシップの一環として、装甲工兵部隊が旅団に編入されました。

このように第41装甲擲弾兵旅団「フォアポンメルン」は、歴史とともに成長を遂げてきただけでなく、国内外での責任と任務を果たしてきた、ドイツ連邦陸軍にとって欠かせない部隊となっています。

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