第49回スーパーボウル

第49回スーパーボウルの概要

2015年2月1日、アメリカ合衆国アリゾナ州グレンデールにあるユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアムで行われた第49回スーパーボウルは、NFLの頂点を決める重要な試合でした。この大会では、AFC王者であるニューイングランド・ペイトリオッツがNFC王者のシアトル・シーホークスと対戦し、最終的に28-24でペイトリオッツが勝利しました。これにより、ペイトリオッツは10年ぶりの4回目のスーパーボウル制覇を果たしました。試合のMVPにはペイトリオッツのクォーターバック、トム・ブレイディが選ばれました。

開催地の決定過程

第49回スーパーボウルの開催地は、最初はミズーリ州カンザスシティとする決定がなされましたが、スタジアム改修の資金の面で問題が発生しこの案は取り消されました。その後、フロリダ州のタンパやマイアミも候補に名を連ねましたが、最終的にはアリゾナ州グレンデールで開催されることが決定しました。これはアリゾナ州でスーパーボウルが行われるのは第30回と第42回に次いで3回目でした。

出場チームの背景

このスーパーボウルでは、シアトル・シーホークスがNFCの第1シードから2年連続の出場を果たし、ニューイングランド・ペイトリオッツがAFCの第1シードとして3年ぶりとなりました。シーホークスが勝利すれば2年連続の制覇となり、ペイトリオッツの場合は10年ぶりの優勝となります。

シアトル・シーホークス

シーホークスは前年のチャンピオンであり、シーズン初めは3勝3敗のスロースタートでしたが、その後9勝1敗で締めくくり、合計12勝4敗でNFCトップとなりました。プレーオフではカロライナ・パンサーズやグリーンベイ・パッカーズを下し、スーパーボウルに進出しました。主な選手にはRBマーショーン・リンチやQBラッセル・ウィルソンがおり、強力なディフェンスを構成していました。

ニューイングランド・ペイトリオッツ

ペイトリオッツもシーズン初めの不調を乗り越え、12勝4敗でAFCのトップに立ちました。プレーオフではボルチモア・レイブンズやインディアナポリス・コルツを破ってスーパーボウルに進みました。 QBトム・ブレイディは4109ヤードをパスし33TDを記録し、再び注目を集めました。

試合の経過

試合は現地時間午後4時半に始まり、最初は両チームとも無得点が続きましたが、ペイトリオッツが最初のタッチダウンを決めると、シーホークスもすぐに応戦し、14-14の同点で前半を終えました。後半、シーホークスは6点のリードを持つ場面もありましたが、ペイトリオッツが逆転。残り26秒でのシーホークスのパスプレーはインターセプトとなり、試合はペイトリオッツの勝利で幕を閉じました。

試合後の評価

この試合は非常に高い評価を受け、メディアによってスーパーボウル史上最高の名勝負に選ばれることもありました。また、シーホークスの最後のプレー選択については多くの批判を受け、特にRBリンチを使わなかったことが議論を呼びました。

このスーパーボウルは、ブレイディにとって感慨深いものであり、彼は通算4回目のスーパーボウル制覇を果たし、再びMVPに選出されました。

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