第49回ブルーリボン賞 (鉄道)

第49回ブルーリボン賞・ローレル賞

2006年に行われた第49回ブルーリボン賞は、日本国内で営業運転を行った新形式の鉄道・軌道車両が対象です。この賞は、鉄道友の会が選定したものであり、その年に営業運転に就いた車両の中から、特に優れたつくりや性能を有するものが選ばれます。

概要

ブルーリボン賞とローレル賞は、日本の鉄道車両の品質向上を目的としています。この回では、2005年の1月1日から12月31日までに営業運転が開始された車両が対象となり、最終的には14車両が候補として挙げられました。この中から、ブルーリボン賞が1形式、ローレル賞が4形式に選ばれました。

選定車両

ブルーリボン賞

小田急電鉄 50000形電車（VSE）
この電車は3420票の有効投票の中から、1005票を獲得しブルーリボン賞に輝きました。50000形は、そのデザインや技術的な革新性において大きな評価を受けています。特に、快適性や運行の安定性が際立っており、多くの利用者から支持を集めました。

ローレル賞

1. 名古屋鉄道 2000系電車
この車両は、傾斜システムを取り入れ、高速運行が可能な点が評価されました。斬新な外観デザインと優れた運行効率も特に注目され、空港特急としての利便性が際立っています。

2. 愛知高速交通 100形電車
初の常電導吸引型磁気浮上式鉄道として、その技術の高さが評価されました。急勾配に強く、環境に配慮した低騒音・低振動が特徴です。

3. 広島電鉄 5100形電車
この車両は、国産初の独立車輪式100%低床車両であり、実用面での適切なサービス提供が評価されました。欧州における超低床車両とも競える完成度を誇ります。

4. 福岡市交通局 3000系電車
地下鉄のイメージを一新するようなトータルデザインが評価を得て、ローレル賞に選出されました。

候補車両

ブルーリボン賞・ローレル賞の選考委員会では、14車種を候補に上げ、それぞれの特性や性能を吟味しました。これらの賞は、単に新車両を評価するのではなく、鉄道業界全体のさらなる発展を促す素晴らしい取り組みといえます。

まとめ

第49回ブルーリボン賞およびローレル賞は、日本の鉄道車両技術の進化を示す重要な指標です。選定された車両は、その独自性や技術革新を代表するものであり、今後の発展が期待されています。鉄道友の会が果たす役割の重要性も改めて認識されるべきでしょう。

もう一度検索