第5海外混成連隊 (フランス軍)

第5海外混成連隊について

第5海外混成連隊（5e RIAOM）は、ジブチ共和国のブリエールに駐屯し、ジブチ駐留フランス軍（FFDJ）の一部として、フランス陸軍海兵隊に属する機械化歩兵連隊です。この連隊は、歩兵としての役割を持ちながら、伝統的な枠組みでは海兵隊に分類されています。

歴史的背景

本連隊の起源は1890年にさかのぼります。当初は第5植民地歩兵連隊として創設され、その後の歴史において多くの変遷を遂げてきました。1914年には第1次世界大戦に参戦し、西部戦線で戦闘を繰り広げました。1940年には第5セネガル混成歩兵連隊に改編され、1945年から1955年までの第一次インドシナ戦争にも参加しました。1969年に現在の第5海外混成連隊に改編され、現在に至ります。

最新の部隊編成

現在の連隊は、約900名の人員で構成されており、多様な装備を誇ります。連隊の本部には管理中隊があり、戦車中隊にはAMX-10RC、歩兵中隊にはVABが配備されています。また、混成砲兵中隊や総合地区中隊も含まれており、各中隊が連携して任務を遂行しています。

連隊は、12両のAMX-10RC戦車、4門のTRF1、4門のRTF1、2門の20mm機関砲を装備し、戦闘能力を高めています。

任務と役割

第5海外混成連隊は、ジブチ共和国とフランスとの防衛協定に基づき、主に以下のような任務を担っています。

• - ジブチの主権確保
• - 部族間抗争の抑止
• - 領域警備
• - フランスの権益保護

また、連隊は海外展開において拠点としての機能を持ち、そのために必要な整備能力や環境適応訓練も行っています。これにより、連隊は迅速に対応可能な状態を維持しています。

主要装備

連隊が使用している主要な装備は以下の通りです：

• - GIAT BM92-G1
• - FA-MAS
• - FR-F2
• - AAT-F1
• - AA-52
• - 12.7mm重機関銃
• - ERYX
• - ミラン
• - TRF1 155mm榴弾砲
• - RTF1 120mm迫撃砲
• - LLR 81mm迫撃砲
• - 20mm機関砲
• - AMX-10RC
• - VAB
• - VAL
• - P4
• - TRM 2000

このように、第5海外混成連隊はその歴史と使命から、フランス軍の中でも重要な役割を果たしています。国際的な安全保障の枠組み内で、特にアフリカ地域におけるフランスの影響力を維持するための重要な拠点となっています。

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