第5空軍 (アメリカ軍)

第5空軍について

第5空軍（Fifth Air Force）はアメリカ空軍において重要な航空軍の一つであり、太平洋空軍の傘下に位置しています。この部隊は主に部隊管理に従事し、在日米軍における主要な空軍部隊として機能しています。第5空軍の司令官は通常、空軍中将が務め、在日米軍の司令官を兼ねることが多いです。

歴史的背景

第5空軍の歴史は、太平洋戦争の発端まで遡ることができます。1941年10月、フィリピンにおいて210機の航空機を擁するアメリカ極東陸軍（USAFFE）の勢力が存在しました。このような緊迫した状況を受けて、極東空軍（Far East Air Force, FEAF）が設立されました。しかし、太平洋戦争が開戦するとFEAFは戦闘の激化に直面し、大きな損失を受けつつオーストラリアへ後退を余儀なくされます。

1942年9月、ブリスベンにおいてFEAFの中に第5空軍が編成され、ジョージ・ケニー将軍がその指揮を執ることになりました。この新しい空軍部隊はP-39、P-40、B-25などの航空機を装備し、オーストラリア北東部からパプアニューギニアにかけて展開し、日本軍に対する反攻を開始しました。戦後は日本に駐留し、占領任務を遂行することとなります。

1950年には朝鮮戦争が勃発し、第5空軍はその主力部隊と司令部を朝鮮半島へ移動させ、北朝鮮軍との激しい戦闘に関与しました。冷戦期に入ると、第5空軍は再び日本に駐留し、航空自衛隊や韓国空軍との連携を強化していきます。2005年6月にはジョージ・ケニー教官の名前を冠したケニー司令部が第13空軍の下に創設され、太平洋空軍全体の作戦を指揮することとなりました。これによって、2007年には第13空軍第1分遣隊が日本に設立され、航空自衛隊や第5空軍と共に運用されることになりますが、その後第13空軍が閉隊した後も、第5空軍がその機能を引き継いでいます。

主要部隊

第5空軍の主要な部隊にはいくつかの航空団があります。まず、第18航空団（18th Wing）は沖縄県の嘉手納飛行場を拠点としており、F-15C/DやKC-135、E-3B/C、HH-60、MC-130H/P、WC-135など多様な航空機を装備しています。次に、第35戦闘航空団（35th Fighter Wing）は青森県の三沢飛行場に位置し、F-16C/Dモデルを運用しています。また、第374空輸航空団（374th Airlift Wing）は東京都の横田飛行場を本拠地としており、C-130J-30型を使用しています。

外部リンク

• - Yokota Air Base (英語)
• - Kadena Air Base (英語)
• - Misawa Air Base (英語)

このように第5空軍は、歴史的な背景と当今の航空運用において重要な役割を果たし続けています。

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