第51回スーパーボウル

第51回スーパーボウル（Super Bowl LI）

2017年2月5日、テキサス州ヒューストンのNRGスタジアムで、第51回スーパーボウルが開催されました。アメリカンフットボールの最高峰であるNFLチャンピオンを決定するこの試合には、AFCのニューイングランド・ペイトリオッツとNFCのアトランタ・ファルコンズが出場。結果、ペイトリオッツが34-28で勝利を収め、スーパーボウル史上初のオーバータイムを経験しました。この試合でのMVPには、ペイトリオッツのQB、トム・ブレイディが選ばれました。

開催地の決定

第51回スーパーボウルの開催場所は、当初フロリダ州マイアミガーデンズのサンライフ・スタジアムとヒューストンのNRGスタジアムの間で争われていましたが、フロリダ州議会によってサンライフ・スタジアムの改装予算案が否決されたため、最終的にNRGスタジアムが選ばれました。このスタジアムでのスーパーボウル開催は、ペイトリオッツが第38回スーパーボウルで優勝して以来、13年ぶりのことでした。

出場チームの概要

アトランタ・ファルコンズはNFC第2シードとして18年ぶりにスーパーボウルに出場し、ニューイングランド・ペイトリオッツはAFC第1シードで9度目の出場を果たしました。ファルコンズは初めてのスーパーボウル制覇を狙う一方、ペイトリオッツは第49回スーパーボウル以来2年ぶりの勝利を目指しました。

アトランタ・ファルコンズ

ファルコンズは、ヘッドコーチのダン・クインの指導の下、11勝5敗の成績でプレーオフに進出しました。オフェンスではQBマット・ライアンが見事な成績を残し、WRフリオ・ジョーンズやRBデボンテ・フリーマンがチームの得点を引っ張りました。特にライアンは4944ヤード、38TDを上げ、QBレイティングではNFLトップの117.1を記録しています。

ニューイングランド・ペイトリオッツ

ペイトリオッツは、7年連続で12勝以上を達成し、NFL最高の14勝2敗でレギュラーシーズンを終了。QBトム・ブレイディは開幕からの4試合に出場しなかったものの、シーズンを通じて28TDを記録しました。チーム全体では攻撃力に自信を持ち、歴史的なスーパーボウル出場を果たしました。

プレーオフの軌跡

AFCではペイトリオッツがヒューストン・テキサンズとピッツバーグ・スティーラーズを破ってスーパーボウルに進出。一方、NFCではファルコンズがシアトル・シーホークス及びグリーンベイ・パッカーズを下して勝ち上がりました。

エンターテインメント

国歌斉唱はカントリー歌手のルーク・ブライアンが担当し、ハーフタイムショーではレディー・ガガがパフォーマンスを行いました。このハーフタイムショーでは、300機のドローンが使われたことでも話題となりました。

試合の進行

試合は第1四半期から両チームのディフェンスが強く、0-0で進みましたが、第2四半期にはファルコンズが先制点を挙げ、14-0にリードを広げます。しかし、ペイトリオッツは前半最後のFGで21-3とし、後半に期待を持たせました。

第3四半期には、ファルコンズが28-3までリードを広げましたが、ペイトリオッツは怒涛の追い上げを見せ、最終的に同点まで持ち込み、オーバータイムへ突入します。

オーバータイムでは、ペイトリオッツが攻撃を展開し、ホワイトがタッチダウンを決め、32-29で勝利。NFLのポストシーズンで17点以上の差から逆転勝利を果たしたのはこの試合が初となりました。

まとめ

歴史に残るこの試合は、ペイトリオッツの魅力を再確認させ、特にブレイディとベリチックのコンビが生み出した成功の数々を強調しました。

もう一度検索