マット・ライアン

マシュー・トーマス・ライアンのプロフィール

マシュー・トーマス・ライアン（Matthew Thomas Ryan、1985年5月17日生まれ）は、アメリカのペンシルベニア州エクストン出身の元プロアメリカンフットボール選手で、主にクォーターバックとして知られています。彼は主にアトランタ・ファルコンズでの活躍が光り、そのキャリアの中で数々の記録と輝かしい瞬間を持っています。家族にはデンバー・ブロンコスのオフェンシブタックルであるマイク・マグリンチーが従弟としています。

初期の経歴

ライアンは1985年に生まれ、高校時代はウィリアムペンチャータースクールに通い、フットボールをはじめ、バスケットボールや野球でも優れた才能を発揮しました。これらの経験が彼にアスリートとしての基礎を築く助けとなりました。

ボストンカレッジ時代

ボストンカレッジに進学したライアンは、2004年シーズン直前に当時の先発クォーターバックであったクイントン・ポーターが負傷したことにより、急遽先発QBとなりました。彼のデビューはチームにとって新たな希望をもたらしました。

アトランタ・ファルコンズでのキャリア

2008年、ライアンはアトランタ・ファルコンズからドラフト1巡目全体3位で指名されます。同年8月には、開幕戦の先発QBに決定。彼の初戦でのパフォーマンスは圧巻で、デトロイト・ライオンズ戦では161ヤードのパスと1タッチダウンを記録し、順調なスタートを切りました。その後も安定した成績を残し、NFC週間最優秀新人に選出されます。シーズンを通じて3440ヤード、16タッチダウン、11インターセプトという成績を収め、チームは11勝5敗で4年ぶりのプレーオフ進出を果たします。

次のシーズン（2009年）では怪我に悩まされるも、2010年には再び輝きを取り戻し、3705ヤードと28タッチダウンを記録、プロボウルに選出されました。2012年には監督がダーク・コッターに変わり、さらなる進化を遂げました。特に第4週のカロライナ・パンサーズ戦での逆転劇は、多くのファンの記憶に刻まれています。

2013年、ライアンはファルコンズと5年約1億300万ドルの契約延長に合意。しかしこの年はチーム全体の成績が振るわず、4勝12敗に終わります。2016年にはシーズンMVPに輝き、スーパーボウルにも進出したものの、ニューイングランド・ペイトリオッツに敗北し、悲願の優勝は果たせませんでした。

インディアナポリス・コルツ 時代と引退

2022年3月、ライアンはインディアナポリス・コルツにトレードされ、12試合で4勝7敗1引き分けの成績を残しました。しかし、シーズン後にチームを解雇され、2023年5月にはCBSスポーツの中継チームに参加する報道がされました。その後、2023年シーズンは無所属の期間を経て、2024年4月22日に現役引退を発表しました。

まとめ

マシュー・ライアンのキャリアは、アメリカンフットボールにおいて数々のスタートと挑戦に満ちていました。彼はファルコンズのクォーターバックとして、数々の名勝負や個人記録を残し、多くのファンに愛された選手です。引退後も彼の影響はフットボール界に残り続けています。

もう一度検索