フリオ・ジョーンズ

フリオ・ジョーンズ：NFLを代表するワイドレシーバーの軌跡

クイントリス・ロペス・"フリオ"・ジョーンズ・ジュニアは、アラバマ州出身のアメリカンフットボール選手で、ポジションはワイドレシーバー（WR）です。彼の輝かしいキャリアを詳細に見ていきましょう。

プロ入り前

高校時代からその才能を発揮し、ワイドレシーバーとディフェンシブエンドの両方で活躍しました。高校3年次には75回のレシーブで1306ヤードを獲得、16TDを記録。その身体能力の高さは、40ヤード走4.55秒、垂直跳び98.0cmという記録にも表れています。バスケットボールや陸上競技でも才能を発揮し、走幅跳や三段跳で州のチャンピオンに輝きました。

Rivals.comからは5つ星評価を受け、全米ナンバーワンWRとして注目を集め、アラバマ大学への進学を決めました。

大学時代

1年次から主力として活躍し、ジョージア大学戦でTDレシーブを記録。テネシー大学戦、ルイジアナ州立大学戦でも活躍し、チームに貢献しました。フロリダ大学とのサウスイースタン・カンファレンス選手権ではTDパスをキャッチするなど活躍しました。1年目のシーズンで58回のレシーブ、924ヤード獲得、4TDを記録し、カンファレンスのセカンドチーム及び最優秀新人に選ばれました。

2年次には、シーズン初TDを9月下旬に記録。ルイジアナ州立大学戦では決勝となる73ヤードのTDレシーブをあげるなど、102ヤードを獲得しました。チームはレギュラーシーズンを無敗で終え、カンファレンス選手権、BCSナショナル・チャンピオンシップ・ゲームを制し、全米チャンピオンに輝きました。

3年次には78回のレシーブで1133ヤードを獲得、7TDを記録しました。3シーズンで大学歴代2位の179レシーブ、2653ヤード、歴代4位の15TDを記録。AP通信よりオールアメリカンに選ばれました。

2011年、NFLドラフトにアーリーエントリーを表明しました。

NFLでの活躍

2011年のNFLドラフトでアトランタ・ファルコンズから1巡全体6位で指名を受けました。ファルコンズはトレードアップを行い、ジョーンズを獲得。同年7月、4年1620万ドルの契約を結びました。第9週のコルツ戦でプロ初TDを記録。この年、新人3位の54回のレシーブ、新人2位の959ヤードを獲得し、新人最多の8TDを記録しました。

2012年には79回のレシーブで1198ヤードを獲得、10TDをあげて、初のプロボウルに選出。チームはNFC第2シードでプレーオフに進出しました。

2013年、足の負傷によりシーズンを棒に振りました。

2014年には、104回のレシーブでチーム記録となる1593ヤードを獲得しました。

2015年、ファルコンズと5年7150万ドルの契約を結びました。この年、NFL史上2位となる1871ヤードを獲得。アントニオ・ブラウンと並びNFLトップの136回のレシーブを記録、3度目のプロボウルに選ばれました。

2016年には、カロライナ・パンサーズ戦で12回のレシーブで300ヤードを獲得、1TDをあげました。第51回スーパーボウルでは4回のレシーブで87ヤードを獲得しましたが、チームは敗れました。

2018年11月、NFL史上最速となる104試合目の出場でレシーブ獲得10000ヤードを超えました。

2019年シーズン開幕前には、3年6,600万ドルでファルコンズと契約を延長しました。

2021年6月、テネシー・タイタンズへ移籍。

2022年7月、タンパベイ・バッカニアーズと1年契約。

2023年10月、フィラデルフィア・イーグルスと1年契約。

引退

2024年シーズンはどのチームとも契約せず、2025年4月に引退を発表しました。

フリオ・ジョーンズは、その圧倒的な才能と努力で、NFL史に名を刻む偉大なワイドレシーバーとして、多くのファンに記憶されることでしょう。

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