第52回有馬記念

第52回有馬記念の概要

第52回有馬記念は、2007年12月23日に中山競馬場で開催された重要な競馬競走です。この回より、競走は国際競走として位置づけられ、外国馬が最大6頭まで出走できるようになりました。

ファン投票の結果

ファン投票は11月7日から12月3日まで実施され、11月22日に第1回中間発表、11月29日に第2回中間発表、そして最終発表が12月6日に行われました。最終的に有効件数は154,448件、全体の有効投票総数は1,482,941票に達しました。

最終順位上位20頭

最終登録を行った馬のうち、上位20頭に入った馬の順位は競走施行前に発表され、ファンの注目を集めました。しかし、最終順位21位以下で100位以内に入った馬が、出走に関しての情報も重要な要素となりました。

競走前の状況

11月26日、出走予定馬のうち、ダイワメジャーがこのレースを最後に引退するとオーナーから発表され、話題となりました。ファン投票で5位に入ったアドマイヤムーンはすでに競走馬登録を抹消され、8位のアサクサキングスと10位のヴィクトリーは放牧に出され、出走を回避しました。また、12位のアイポッパーも馬インフルエンザに感染し、出走を取りやめる事態が発生しました。地方からはコスモバルクが出走を表明し、出走馬の動向が注目されました。

出走馬の登録状況

12月9日の最終登録時点では、出走可能な頭数は16頭でしたが、特別登録は21頭に達していました。その中で、ファン投票に選ばれた上位馬から15頭が最終登録を行いました。外国馬は登録されず、地方馬枠でコスモバルクの出走が確定していました。出走枠の残りは収得賞金上位馬によって埋まる可能性がありましたが、アドマイヤジュピタが他レースに向かうことで回避したため、ハイアーゲームが繰り上がる形で出走が可能となりました。

最終調整と出馬投票

12月16日、ダイワメジャーの引退式がレース後に行われることが発表され、期待が高まりました。そして、12月20日に出馬投票が行われ、出走馬と枠順が正式に決定しました。人気馬の中には、中山金杯への出走理由からシルクネクサスが回避し、これによってアルーリングボイスが出走することになりました。

馬券発売とオッズ

馬券は12月21日から販売が開始され、レース前日にはメイショウサムソンが1番人気（オッズ3.0倍）、ロックドゥカンブが2番人気（4.4倍）、ポップロックが3番人気（6.0倍）と、多くのファンに支持されていました。しかし、12月22日にはフサイチパンドラの出走取り消しが発表されており、この馬はこのレースを最後に引退する予定でしたが、レースに出場することなく引退が決まってしまいました。

レース展開と結果

レースは晴天の中、馬場状態は稍重で行われました。ダイワスカーレットが先頭を奪い、マツリダゴッホらが続く展開となりました。スローペースで進行し、ウオッカらの有力馬が後方に位置する中、レースは進行しました。最終的に、スタートから先に仕掛けたマツリダゴッホが内で追い上げてきたマツリダゴッホに先頭を譲り、押し切る形で勝利を収めました。2着にはダイワスカーレット、3着にはダイワメジャーが入る結果となりました。

背景と記録

今回のレースでは、マツリダゴッホが9番人気ながらも勝利を収め、単勝5230円は1991年ダイユウサクに次ぐ高額配当となりました。また、GI連対経験のない馬が優勝したのは16年ぶり、牝馬が連対したのは13年ぶりでした。入場者数は110,363人、売上金は451億9421万4900円と、競馬界の注目を集めました。さらに、レースにまつわるエピソードとして、マツリダゴッホの調教師が優勝を予告していたことも話題となり、このレースの記憶を一層鮮明なものとしました。

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