第55回スーパーボウル

第55回スーパーボウルの概要

第55回スーパーボウル（Super Bowl LV）は、アメリカンフットボールのNFLによる2020年シーズンの決勝戦であり、2021年2月7日にフロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムで行われました。シーズンのNFC代表として出場したタンパベイ・バッカニアーズと、AFC代表のカンザスシティ・チーフスが対戦し、最終的にバッカニアーズが31対9で勝利を収めました。これにより、バッカニアーズはスーパーボウルが開催されたスタジアムのホームチームとして初めて、同大会に進出し、リングを手にすることとなりました。

開催地決定まで

当初、スーパーボウルはカリフォルニア州イングルウッドのSoFiスタジアムで開催される予定でしたが、スタジアムの完成が遅れる可能性があり、それが原因でフロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムに変更されました。このスタジアムでのスーパーボウル開催は、12年ぶり3度目のことでした。

COVID-19の影響

新型コロナウイルス感染症の影響により、当大会では観客数が制限されることとなりました。NFLは試合当日の収容人数を22,000人に制限し、その中から7,500人はワクチン接種済みの医療従事者を招待しました。この結果、歴代のスーパーボウルの中で最も観客数が少ない試合となりました。

放送と視聴率

スーパーボウルの放送権はNBCが担当する予定でしたが、複数の要因からNBCとCBSが放映権を交換することに合意しました。スーパーボウルの平均視聴者数は約9200万人で、前回より約9%低い数字となり、過去15年で最低の視聴者数を記録しました。

出場チームの詳細

タンパベイ・バッカニアーズ

バッカニアーズは第5シードとしてプレーオフに進出しました。注目の選手はトム・ブレイディで、彼の加入によりチームは大きく変貌を遂げました。バッカニアーズは、プレーオフ初戦でワシントン・フットボールチームに勝利し、続いてニューオーリンズ・セインツ、グリーンベイ・パッカーズを破り、18年ぶりのスーパーボウル進出を果たしました。

カンザスシティ・チーフス

前年にスーパーボウルを制覇したチーフスは、安定したオフェンス力を持つチームとして知られています。レギュラーシーズンは14勝2敗で第1シードに位置し、プレーオフでの活躍も期待されました。チーフスはディビジョナル・プレーオフとAFCチャンピオンシップをクリアし、連続してスーパーボウルへの進出を決めました。

エンターテイメント

試合前には、H.E.R.が「アメリカ・ザ・ビューティフル」を、エリック・チャーチとジャズミン・サリヴァンがアメリカ国歌を歌いました。ハーフタイムショーでは、ザ・ウィークエンドがパフォーマンスを行い、観客を楽しませました。

試合の経過

試合はバッカニアーズの優位に進行し、最終的に31対9という結果に終わりました。この大会は、女性オフィシャルのサラ・トーマスが参加したことでも注目を集めました。これにより、偉大なNFLの歴史にまた一つ新たな記録が追加されたこととなります。

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