第56回全米映画批評家協会賞

第56回全米映画批評家協会賞の結果

2021年に公開された映画を対象とした第56回全米映画批評家協会賞の結果が、2022年1月8日に発表されました。この賞は、映画界の重要なイベントの一つとして、毎年多くの作品とそのクリエイターが注目を浴びる場となっています。

受賞結果一覧

以下に、主要なカテゴリーの受賞結果と決選投票での得票数をまとめます。

作品賞

1. 『ドライブ・マイ・カー』 (48票)
2. 『Petite Maman』 (25票)
3. 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』 (23票)

このカテゴリーでは、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が見事に栄冠を手にしました。この作品は、深い人間模様を描いたドラマとして高い評価を得ています。

監督賞

1. 濱口竜介 - 『ドライブ・マイ・カー』、『偶然と想像』 (46票)
2. ジェーン・カンピオン - 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』 (36票)
3. セリーヌ・シアマ - 『Petite Maman』(28票)

濱口監督は、作品賞に加えて監督賞も受賞し、独創的な演技と物語の構築で高く評価されています。

主演女優賞

1. ペネロペ・クルス - 『Madres paralelas』 (46票)
2. レナーテ・レインスヴェ - 『Verdens verste menneske』 (42票)
3. アラナ・ハイム - 『リコリス・ピザ』 (32票)

年々進化する女優陣の中で、クルスの演技は特に印象的でした。

主演男優賞

1. 西島秀俊 - 『ドライブ・マイ・カー』 (63票)
2. ベネディクト・カンバーバッチ - 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』 (44票)
3. サイモン・レックス - 『Red Rocket』 (30票)

西島は、彼の演技力に対する高い評価を証明しました。

助演女優賞

1. ルース・ネッガ - 『PASSING -白い黒人-』(46票)
2. アリアナ・デボーズ - 『ウエスト・サイド・ストーリー』 (22票)
3. ジェシー・バックリー - 『ロスト・ドーター』 (21票)

助演女優賞でのネッガの活躍によって、作品への貢献度が際立ちました。

助演男優賞

1. アンデルシュ・ダニエルセン・リー - 『Verdens verste menneske』 (54票)
2. ヴァンサン・ランドン - 『Titane』 (33票)
3. コディ・スミット＝マクフィー - 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』 (26票)
3. マイク・ファイスト - 『ウエスト・サイド・ストーリー』 (26票)

ダニエルセン・リーの演技は観客に強烈な印象を残しました。

脚本賞

1. 濱口竜介、大江崇允 - 『ドライブ・マイ・カー』 (38票)
2. ペドロ・アルモドヴァル - 『Madres paralelas』 (22票)
3. ポール・トーマス・アンダーソン - 『リコリス・ピザ』 (20票)

脚本賞も濱口監督の作品が受賞し、ストーリーテリングの巧みさが認められました。

撮影賞

1. アンドリュー・ドロス・パレルモ - 『The Grenn Knight』 (52票)
2. アリ・ワグナー - 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』 (40票)
3. サヨムプー・ムックディプローム - 『MEMORIA メモリア』 (35票)

この賞は視覚的な美しさが際立つ作品に与えられ、パレルモの映像美が賞賛されました。

ノンフィクション映画賞

1. 『Flee』 (41票)
2. 『プロセッション -救済への行進-』 (28票)
2. 『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』 (28票)

ドキュメンタリー作品も充実し、重要なテーマの探求が評価された結果となりました。

米国未公開映画賞

• - 『Returning to Reims』

映画遺産賞

• - ピーター・ボグダノヴィッチとベルトラン・タヴェルニエ
• - マヤ・ケイド

このように、受賞作品や受賞者は、その年の映画業界を象徴する重要な要素となると同時に、観客に新たな映画体験を提供してくれます。公式ウェブサイトでも、更なる詳細が公開されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。

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