第61回日本レコード大賞

第61回日本レコード大賞は、2019年（令和元年）12月30日に新国立劇場で行われたこのイベントは、日本作曲家協会が主催し、令和の新時代における初のレコード大賞として注目を集めました。TBSテレビおよびTBSラジオがキーステーションとなり、全国的に生中継されました。

開催の概要

ノミネートされた作品や受賞者の発表は11月16日に行われ、これに先立ち、12月6日には総合司会がTBSからアナウンスされました。さらに、12月16日には記者会見が開かれ、出席したアーティストたちが意気込みを語る場とされました。注目すべきは、大賞を受賞したのがFoorinの「パプリカ」であることです。Foorinのメンバーは全員15歳未満で、平均年齢は11.2歳。特に、メンバーのちせは9歳で、最年少での大賞受賞者として新記録を樹立しました。これは、14歳7ヶ月で受賞した岩田華怜の記録を上回るものです。

大賞を受賞したFoorinは未成年者労働を禁止する法律に基づき、パフォーマンスの後には帰宅することとなり、メンバーのもえのはメディア出演を通じて受賞の喜びを表しました。例年のように、会場には優秀作品賞を受賞した乃木坂46やAKB48、日向坂46などのアーティストが出席し、「パプリカ」のダンスを披露するシーンがワイプで中継されました。Foorinが本人不在での受賞となったのは、1994年以来のことです。

その他の受賞結果

最優秀新人賞には、ハロー!プロジェクトに所属する女性アイドルグループBEYOOOOONDSが輝きました。このグループは第59回日本レコード大賞で受賞したつばきファクトリー以来、2年ぶりの受賞者にあたります。大賞のプレゼンテーターとしては、司会者の安住紳一郎が例年通り担当し、最優秀新人賞は元ラグビー日本代表の廣瀬俊朗が務めました。

視聴率に関しては、関東地区の平均視聴率が前年より2.7ポイント下がり14.0%を記録しました。特に、テレビ朝日の『アメトーーク!年末5時間SP』が最高視聴率14.3%を達成し、レコード大賞は4年ぶりにその競争に敗れました。

放送スケジュール

レコード大賞の放送は、テレビで17:30から22:00まで、ラジオでは18:00から22:00まで行われ、JNNの28局ネットで中継されました。また、TBSラジオおよびCBCラジオも中継を担当しました。

受賞作品・アーティストの一覧

- 日本レコード大賞: 「パプリカ」 - 歌手: Foorin
- 最優秀新人賞: BEYOOOOONDS
- 最優秀歌唱賞: 市川由紀乃
- 特別賞: 菅田将暉、竹内まりや、米津玄師
- 最優秀アルバム賞: THE YELLOW MONKEY「9999」

特別企画として、4組のアーティストが平成に亡くなった歌手の楽曲をカバーし、観客を楽しませました。今大会での受賞は、多くのアーティストにとって大きな意味を持つ出来事であり、音楽界の盛り上がりを反映しています。

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