第68回東京箱根間往復大学駅伝競走

第68回東京箱根間往復大学駅伝競走

1992年1月2日から1月3日までの間に行われた第68回東京箱根間往復大学駅伝競走は、大学駅伝界の重要なイベントとして位置付けられています。この大会では、18年ぶりに神奈川大学、2年ぶりに亜細亜大学が出場し、明治大学と連続出場を続けていた東洋大学は出場を逃しました。

実施日程

• - 往路：1992年1月2日

大手町読売新聞東京本社前（スタート）～鶴見～戸塚～平塚～小田原～箱根町芦ノ湖駐車場入口（ゴール）

• - 復路：1992年1月3日

箱根町芦ノ湖駐車場入口（スタート）～小田原～平塚～戸塚～鶴見～大手町読売新聞東京本社前（ゴール）

• - 予選会：1991年10月27日

大井埠頭周回コース

大会のハイライト

往路

1区では、序盤こそスローペースでしたが、8km付近から選手たちのペースが上がり始め、サバイバルレースが展開されました。早稲田大学の武井隆次選手が13km付近でスペシャルスパートをかけ、トップでタスキリレーを成功させました。武井選手は自身の持つ区間記録を更新し、1時間03分22秒の新記録を樹立。

2区では、山梨学院大学のジョセフ・オツオリ選手が好調のレースを展開し、一時2位に浮上しますが、後方から順天堂大学の本川選手が一気に追い抜き、2区歴代2位の記録を叩き出しました。

3区では、山梨学院大学のイセナが順大・三好健治選手に続いてタスキリレーを行い、タイ記録を樹立します。

4区では、1年生の堀尾選手が積極的な走りで順位を上げ、中大との競り合いも見所となりました。しかし、大東大学は順位を落とし、往路3連覇の夢が絶たれる形に。

5区では、山梨学院大学が圧倒的なハイペースで他校の差を広げ、初の往路優勝を果たしました。

復路

復路においても山梨学院大学は好調を維持。6区では廣瀬選手が快調に走り続け、他校との距離を広げました。7区での川崎選手の日大が健闘し、5kmで差を縮めましたが、全体としての展開は山梨のペースに振り回される形に。

8区では、下山選手が活躍し、9区では比嘉選手がタスキを繋ぎました。最終10区では、山梨学院大学の野溝選手が安定した走りでフィニッシュし、創部7年目での初優勝を飾りました。

成績

• - 総合優勝：山梨学院大学
• - 往路優勝：山梨学院大学
• - 復路優勝：順天堂大学

なお、シード権争いでは日体大がシード権を失い、新たな展開が見られました。

エピソード

今大会からタスキの色が変更され、これまでの茶色から黄色と白のストライプに変わりました。この大きな変更も、選手たちの注目を集めました。

この大会は、東京箱根間往復大学駅伝競走という伝統あるレースの中でも特に記憶に残るものとなりました。

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