第72海兵歩兵大隊 (フランス軍)

第72海兵歩兵大隊

第72海兵歩兵大隊（フランス語：72e bataillon d'Infanterie de Marine）は、ブーシュ＝デュ＝ローヌ県マルセイユを拠点に活動する、フランス陸軍海兵隊の一部です。この大隊はCFAT（フランス陸軍体制）に属し、その役割は新兵の教育や海外派遣の計画に重きを置いています。

沿革

大隊の起源は1920年に遡ります。当初は第12セネガル狙撃兵連隊の後継部隊として編成され、トルコに派遣されるなど、早くから国際的な任務を担っていました。1925年にはモロッコに駐留し、地域の治安維持にも寄与しました。その後、1940年には第二次世界大戦の影響で対ドイツ戦に投入され、激しい戦闘により大きな損失を被りました。

1958年にはアフリカのチャドに派遣され、さらに1965年には一時的に解隊されました。しかし、長い歴史の中でこの部隊は1999年に再編成され、第72海兵大隊として新たなスタートを切りました。

現在の編成

現在の第72海兵歩兵大隊は、いくつかの中隊に分かれています。これには大隊本部、中隊管理を行う本部管理中隊、基礎教育を担当する中隊、そして総合地区を担当する中隊が含まれています。これにより、新しい兵士の教育や整備された部隊の維持が行われています。大隊の主な任務には、新兵教育と海外派遣隊員の健康診断、派遣の計画立案が含まれます。

主な装備

この部隊は様々な先進的な装備を保有しており、効率的な作戦遂行を支えています。主要装備にはGIAT BM92-G1、FA-MAS、FR-F2などの火器が含まれます。また、AAT-F1やAA-52、12.7mm重機関銃、さらに誘導兵器のERYXやミランも搭載されており、機動力と火力を兼ね備えています。

その他にも、VAB、VAL、P4、TRM 2000、TRM 10000などの輸送車両があり、部隊の機動性向上に寄与しています。これらの装備は、第72海兵歩兵大隊が様々な状況に柔軟に対応できるよう設計されています。

関連項目

第72海兵歩兵大隊は、フランス軍全体やフランス陸軍の中核をなす重要な部隊であり、北大西洋条約機構（NATO）の枠組みの中でも役割を果たしています。彼らの歴史や運用は、国際情勢の中でのフランスの軍事的な立場と関わりが深いのです。

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