第76回天皇杯・第67回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

第76回天皇杯・第67回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

この大会は、日本のバスケットボール界における主要なイベントの一つである全日本総合バスケットボール選手権大会として、2001年1月2日から8日までの日程で開催されました。

「全日本総合」の名の通り、本大会はプロリーグ、実業団リーグ、大学リーグ、そして地方予選を勝ち抜いたチームが一堂に会し、文字通り日本一の座を争うトーナメント方式の大会です。男子優勝チームには天皇杯、女子優勝チームには皇后杯が授与される伝統ある大会として、新年の幕開けを告げるバスケットボールの祭典として位置づけられています。

出場チーム

今大会には、男子は当時のトップリーグであったJBL（日本バスケットボールリーグ）所属チームをはじめ、全国の有力大学チーム、そして各地方ブロックの代表チームが参加しました。女子も同様に、トップリーグのWJBL（バスケットボール女子日本リーグ）所属チーム、大学チーム、地方ブロック代表チームが出場し、それぞれのカテゴリーの強豪が集結しました。

激戦の軌跡と決勝戦

大会期間中は、各カテゴリーのチームがカテゴリーの垣根を越えて対戦し、多くの熱戦が繰り広げられました。そして1月8日、大会の頂点を決める決勝戦が行われました。

男子決勝

男子決勝は、いすゞ自動車と東芝の対戦となりました。両チームは当時のJBLを代表する強豪であり、決勝戦にふさわしい緊迫した試合展開となりました。高いレベルの攻防が続きましたが、いすゞ自動車が終盤にかけてリードを広げ、最終的に79対61で東芝を下しました。この勝利により、いすゞ自動車が栄えある天皇杯を獲得しました。

女子決勝

女子決勝は、女子バスケットボール界の二大勢力であるジャパンエナジーとシャンソン化粧品の顔合わせとなりました。日本代表選手を多く擁する両チームの対戦は、一進一退の手に汗握る展開となりました。最後まで勝敗の行方が分からない接戦となりましたが、試合終盤に集中力を発揮したジャパンエナジーが、68対64の僅差でシャンソン化粧品に勝利。皇后杯の栄冠を掴み取りました。

大会ベスト5

今大会で特に顕著な活躍を見せ、チームを牽引した選手たちには、大会ベスト5が贈られました。

男子ベスト5
佐古賢一（いすゞ自動車 / 背番号13）：2年ぶり5度目の受賞。
ルシアス・デービス（いすゞ自動車 / 背番号10）：2年ぶり3度目の受賞。
北卓也（東芝 / 背番号7）：2年連続2度目の受賞。
後藤正規（アイシン精機 / 背番号4）：初の受賞。
折茂武彦（トヨタ自動車 / 背番号9）：6年ぶり2度目の受賞。

女子ベスト5
桜庭珠美（ジャパンエナジー / 背番号5）：初の受賞。
濱口典子（ジャパンエナジー / 背番号15）：6年連続6度目の受賞。
永田睦子（シャンソン化粧品 / 背番号9）：3年連続4度目の受賞。
堀部涼子（日本航空 / 背番号8）：初の受賞。
古賀京子（三菱電機 / 背番号14）：初の受賞。

男子、女子ともに、優勝・準優勝チームからの選出を中心に、大会で目覚ましい活躍を見せた選手たちが名を連ねました。長年にわたりトップレベルで活躍し続けるベテランから、将来を嘱望される若手まで、多彩な顔ぶれが選ばれています。

大会の位置づけ

この第76回天皇杯・第67回皇后杯は、当時の国内バスケットボールリーグであるJBLプレスーパーリーグやWJBL 2000-01シーズンの真っ最中に行われ、各チームにとってはリーグ戦における勢いにも影響を与える重要な大会でした。新年の最初のタイトルをかけたこの大会は、その年の日本バスケットボール界全体の動向を占う上でも、大きな注目を集めました。

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