第8代総選挙 (大韓民国)

第8代総選挙に関する詳細

第8代総選挙は、1971年5月25日に行われた韓国の重要な選挙であり、当時の国会議員を選出するためのものでした。これは韓国の第三共和国時代における選挙の一つで、「第○代」で回数を数える独特の数え方が特徴です。また、選挙の名称は通常「総選挙」ではなく「総選」と呼ばれています。

基礎データ

• - 大統領: 朴正熙（民主共和党）。前月の第7代大統領選挙で野党の新民党候補金大中に僅差で勝利。
• - 議席数: 204議席、これは前回の第7代総選挙から29議席の増加です。
• - 選挙区制: 地域区（153議席）、全国区（51議席、比例代表制）。総じて小選挙区比例代表並立制が取られています。
• - 有権者数: 約1560万人。
• - 立候補者数: 地域区から576名。

この選挙では、有権者が地域区の候補者にのみ記号式で投票し、全国区における議席は地域区での得票率に基づいて各党に配分されます。無所属の立候補は認められていません。

選挙結果

投票実施日は1971年5月25日で、投票率は73.2％に達しました。この選挙において、投票者数は11,430,202人、また有効票数は11,195,922票にのぼりました。

重要な出来事

第8代総選挙では、与党の民主共和党が過半数を保持したものの、憲法改正に必要な3分の2の議席を確保することはできませんでした。野党の新民党は、「珍山波動」という内部の混乱にもかかわらず前回の選挙に比べて大きな躍進を見せました。これには、朴大統領の指導力不足や、国民の不満が新民党に流れたことが大きく影響したと考えられます。

地域別では、ソウル市と釜山市で新民党が第一党になり、民主共和党は京畿道や江原道、忠清北道・南道、全羅南道、慶尚北道で優位を保ちました。これにより、都市部では新民党、農村地域では共和党がそれぞれ支持を得る現象が再び見られました。「与村野都」という現象の名の通り、都市と農村での政党支持が顕著でした。

当選議員とその後

選挙における当選議員は、民主共和党や新民党、国民党、民衆党などが名を連ねました。また、補欠選挙や繰上当選に関する結果もこの選挙の注目ポイントの一つです。

この第8代総選挙は、韓国の政治風景に重要な影響を与え、後の選挙情勢における党派の構成をにも影響を及ぼしました。韓国の政治史において、この選挙の結果を分析することは、当時の政局の理解を深めるために欠かせない作業です。

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