第8地対艦ミサイル連隊

第8地対艦ミサイル連隊について

第8地対艦ミサイル連隊（JGSDF 8th Surface-to-Ship Missile Regiment）は、日本の陸上自衛隊の一部であり、大分県由布市に位置する湯布院駐屯地に駐屯しています。これは第2特科団に属する野戦特科部隊で、主に艦船に対する攻撃および防衛の任務を担っています。

連隊の概要

連隊の指揮官である連隊長は1等陸佐（二）によって任命されており、連隊本部や本部管理中隊、そして3つの地対艦ミサイル中隊から構成されています。この部隊は、88式および12式の地対艦誘導弾を装備し、敵艦艇に対して効果的な防衛手段を提供します。特に、敵艦に対する脅威を排除する使命を持っています。

新たに整備支援部隊として、西部方面後方支援隊第102特科直接支援大隊の第4直接支援中隊が編成され、連隊のサポートを担当しています。これにより、12式地対艦誘導弾を運用する７個の地対艦ミサイル連隊体制が確立されました。

沿革

この連隊の歴史は最近のものであり、2024年3月に第2特科団本部中隊に第8地対艦ミサイル準備室が設置されました。そして2025年3月24日には、正式に第8地対艦ミサイル連隊の編成が完了し、同年3月30日に新編行事が開催されました。この際、防衛副大臣から自衛隊の旗が授与されました。

部隊編成

部隊は以下のように構成されています：

• - 第8地対艦ミサイル連隊本部

- 本部管理中隊「8地対艦-本」
- 第1地対艦ミサイル中隊「8地対艦-1」：12式地対艦誘導弾使用
- 第2地対艦ミサイル中隊「8地対艦-2」：12式地対艦誘導弾使用
- 第3地対艦ミサイル中隊「8地対艦-3」：88式地対艦誘導弾使用

さらに整備支援部隊として「102特直支-4」が駐屯地において勤務しています。

主要装備

この連隊は、地対艦ミサイルシステムとして、以下の主要装備を有しています：

• - 12式地対艦誘導弾（第1・第2地対艦ミサイル中隊）
• - 88式地対艦誘導弾（第3地対艦ミサイル中隊）
• - さまざまなトラック（1/2t、1 1/2t、3 1/2t、7tなど）
• - 小型ドーザ、89式および20式の小銃、9mm拳銃、12.7mm重機関銃などの火器

警備隊区

各地対艦ミサイル中隊は、すべて大分県で活動しています。具体的には：

• - 第1地対艦ミサイル中隊：大分県由布市
• - 第2地対艦ミサイル中隊：大分県竹田市
• - 第3地対艦ミサイル中隊：大分県豊後大野市

このように、第8地対艦ミサイル連隊は日本の海上防衛において重要な役割を果たしています。その装備と組織は、脅威に迅速に対応できる体制を維持しており、自衛隊の防衛力の一部を成しています。

もう一度検索