第83回優駿牝馬

第83回優駿牝馬 概要

2022年5月22日に東京競馬場で開催された第83回優駿牝馬（オークス）は、3歳牝馬による重要な競走であり、前年に引き続き多くの競馬ファンが注目する中で行われました。本レースでは、スターズオンアースがクリストフ・ルメール騎手の騎乗の下、見事な走りを見せ優勝を果たしました。

新型コロナウイルスの影響

コロナ禍の影響により、本レースではJRAが入場制限を緩和し、指定席1万489席と入場券6万枚の販売を発表。これにより、最大で7万人以上の観客の入場が可能となり、実際の入場者数は3万552人を記録しました。この数字は2019年以来の大入りとなり、観客の熱気が感じられる中での開催となりました。

出走馬の状況

桜花賞で健闘した馬たちが多数出走を決めた中、最も注目されたのは桜花賞の3着馬ナムラクレアを除く上位馬たちです。また、桜花賞で1番人気に支持されながら10着に終わったナミュールもエントリーしました。スタニングローズやエリカヴィータ、アートハウスなど桜花賞を回避した馬たちも多く、出走馬が多彩でした。

人気の動向

レース前日、前人気はサークルオブライフが4.0倍でトップ、次いでアートハウスが6.7倍、桜花賞優勝馬のスターズオンアースが7.2倍の3番人気となりました。このように、本レースは本命不在の混戦模様が続きました。

発走前のトラブル

レースは順調に進むかに思われたが、発走直前に5番のサウンドビバーチェが暴れ、騎手が振り落とされるというアクシデントが発生。サウンドビバーチェが場内を逆走したため、発走が大幅に遅れることとなり、競走除外となりました。この出来事により、予定されていた15時40分から15時55分に発走がずれ、GIレースでの発走遅延の最長記録を更新することとなりました。

レースの結果と影響

発走時の遅延は他の出走馬にも影響を及ぼしました。特に精神的に影響を受けた馬が多く、サークルオブライフはイライラから反応が鈍くなり12着に終わるなど、騎手や調教師がその原因を指摘しています。一方で、優勝したスターズオンアースは、発走遅延にうまく対応し、レースを制することができました。

テレビ・ラジオ中継

発走遅延の影響で、レース中継にも波乱が。関西テレビではレースの放送中にCMが挿入されるトラブルが発生し、視聴者からの抗議が相次ぐこととなりました。東海テレビやフジテレビは謝罪コメントを出すなど、放送側もその影響の大きさを認識しました。NHKはレースをフルで放送したものの、全体的に例年にはない緊張感が漂った一戦となりました。

結論

第83回優駿牝馬は、コロナ禍の中で数多くの観客が集まった盛況具合と、発走前の突然のトラブルが印象的なレースでした。勝者のスターズオンアースは、様々な不安要素の中でその強さを証明しましたが、他の馬にとっては発走の遅延が大きな影響を与える結果となりました。今後の競馬界において、このような状況への対処法が問われることになります。

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