エリカヴィータ

エリカヴィータ：フローラステークス優勝馬の軌跡

2019年2月3日生まれの競走馬、エリカヴィータ。その名は、冠名にイタリア語で「命」を意味する言葉を加えたもの。キングカメハメハのラストクロップに当たるサラブレッドとして、デビュー前から注目を集めていました。

2歳時：華麗なるデビュー

2021年10月16日、期待のルーキーはクリストフ・ルメール騎手を背に、2歳新馬戦に挑みました。ゲートでの戸惑いを見せながらも、好スタートを切り中団につけると、直線では鋭い脚で抜け出し、2着に1馬身半差をつけて圧勝。デビュー戦を飾りました。ルメール騎手は、エリカヴィータの潜在能力の高さと、真面目でリラックスした走りぶりを高く評価しました。2000mへの対応についても、問題ないとコメントしています。

3歳時：試練と成長

3歳初戦のフェアリーステークスでは、スタートの出遅れと4コーナーでの不利が響き、10着と結果を残せませんでした。国枝栄調教師は、4コーナーでの接触により、馬のバランスを崩したことが敗因だと分析しています。

続くオークストライアル、フローラステークスでは、鞍上を田辺裕信騎手に変更。好スタートから好位をキープし、直線では鋭い脚で抜け出し、単騎逃げのパーソナルハイを差し切って優勝。重賞初制覇を果たし、オークスの優先出走権を獲得しました。田辺騎手は、前走の敗因をスタートの出遅れと精神的な未熟さにあると分析。その後、ゲート練習などを行い、万全の態勢で臨んだことが勝利につながったと語っています。さらに、マイルよりも長い距離の方がエリカヴィータの能力が活きることも指摘しました。

オークス本番では、福永祐一騎手を鞍上に迎えて挑みましたが、6番人気で出走。中団を進むも、直線で伸びきれず9着に終わりました。

血統背景

エリカヴィータの母方の全兄には、高松宮記念を2度制覇するなど、重賞7勝を挙げたキンシャサノキセキがいます。この血統背景も、彼女への期待の高さを裏付けるものです。

まとめ

エリカヴィータは、デビュー戦の圧勝劇から、オークスでの惜敗まで、数々のドラマチックなレースを見せてくれました。ゲートでの課題や精神的な脆さなど、克服すべき点も見えた一方で、その潜在能力の高さは折り紙つきです。今後の活躍が、さらに期待される一頭です。 彼女の競走成績はJBISサーチ、netkeiba.comなどで確認できます。

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