第84回天皇杯・第75回皇后杯全日本総合バスケットボール選手権大会

日本のバスケットボール界において、年の始まりを飾る最大のイベントとして知られる全日本総合バスケットボール選手権大会（通称：オールジャパン）。2009年に開催されたこの大会は、第84回天皇杯および第75回皇后杯として、同年1月1日から1月12日までの期間にわたり、東京都内の主要体育館を舞台に開催されました。具体的には、国立代々木競技場第一体育館、国立代々木競技場第二体育館、そして東京体育館がメイン会場となり、日本全国から集結した様々なカテゴリーの男子・女子チームが、それぞれの頂点である日本一の座を目指して熱戦を繰り広げました。

参加チームの構成

この大会には、プロからアマチュアまで、幅広いレベルのチームが参加しました。男子部門からは、当時のトップリーグであるJBL、それに続くJBL2所属チーム、さらに大学や社会人、高校、そして各地方ブロックを勝ち抜いた代表チームが出場しました。高校勢としては、延岡学園高等学校がこの晴れ舞台に立ちました。女子部門も同様に、WJBLの強豪チームを中心に、学生、社会人、高校、地方ブロック代表チームが集結しました。異なるカテゴリーのチームが同じトーナメントで戦うことは、この大会ならではの醍醐味であり、番狂わせの可能性も秘めています。

大会方式と使用会場

大会は、全ての参加チームが初戦からトーナメント方式で戦うノックアウト形式で進行しました。一度敗れるとその時点で大会終了となるため、どの試合も緊迫感に満ちたものとなりました。試合は複数の会場とコートを使用して効率的に行われました。東京体育館ではAからDまでの4つのコートが同時に活用され、多くの試合を消化しました。一方、国立代々木競技場第一体育館（Y1）と第二体育館（Y2）は、大会が進むにつれて重要な試合や準決勝、決勝といったクライマックスの舞台として使用されました。これらの大規模な会場を使用することで、多くのバスケットボールファンが試合を生で観戦する機会が提供されました。

熱戦の経過

大会期間中は、年明けから連日、各会場で手に汗握る試合が展開されました。1回戦、2回戦、3回戦と勝ち進んだチームが、日本一へ向けて準々決勝、そして準決勝へと駒を進めました。異なるレベルのチーム同士の対戦では、下位カテゴリーのチームが格上のチームに挑む姿が多くの感動を呼びました。（※具体的な試合結果や最終的な優勝チーム名はインプット情報に含まれていないため、ここでは詳述しません。）しかし、どの試合も各チームが持てる力を出し切り、レベルの高いプレーが繰り広げられました。

大会ベスト5

大会を通じて最も活躍し、特に印象的なプレーを見せた選手の中から、大会ベスト5が選出され、その功績が称えられました。

男子ベスト5

男子部門では、以下の5選手が栄えあるベスト5に選ばれました。

柏木真介（アイシンシーホース #3）：3年連続3回目の選出。
竹内公輔（アイシンシーホース #10）：2年ぶり2回目の選出。
桜木ジェイアール（アイシンシーホース #32）：2年連続2回目の選出。
アイシンシーホースからは3名が選ばれ、チームとしての強さと選手の質の高さを示しました。
竹内譲次（日立サンロッカーズ #15）：3年連続3回目の選出。
渡邉拓馬（トヨタ自動車アルバルク #12）：自身にとって初のベスト5選出となりました。

女子ベスト5

女子部門からは、以下の5選手がベスト5に選出されました。

大神雄子（JOMOサンフラワーズ #1）：5年連続5回目の選出。日本の女子バスケットボールを長年牽引する存在感を示しました。
田中利佳（JOMOサンフラワーズ #8）：自身初のベスト5選出。
JOMOサンフラワーズから2名が選出されました。
三谷藍（富士通レッドウェーブ #1）：3年ぶり2回目の選出。
矢野良子（富士通レッドウェーブ #12）：4年連続4回目の選出。
富士通レッドウェーブからも2名が選ばれています。
石川幸子（シャンソン化粧品シャンソンVマジック #8）：自身初のベスト5選出。

これらの選手たちは、それぞれのチームを牽引し、大会に大きなインパクトを与えました。

大会に関する特記事項

今大会においては、出場チームに関して一つ異例の事態が発生しました。男子部門の関東代表として出場権を得ていた「千葉ピアスアローバジャーズ」が、大会直前に出場を辞退することとなったのです。これは、同チームに競技者登録規定における違反（いわゆる二重登録）が確認されたためです。この事態を受け、急遽代替チームとして「横浜ギガスピリッツ」が出場することになりました。このような変更は大会運営に少なからず影響を与える出来事でした。

第84回天皇杯・第75回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会