第89回天皇杯・第80回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

東日本大震災復興支援 第89回天皇杯・第80回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

「天皇杯・皇后杯全日本総合バスケットボール選手権大会」、通称「オールジャパン」は、日本のバスケットボールにおけるその年の最初の、そして最も権威ある全国大会です。2014年大会は、「東日本大震災復興支援」を冠し、第89回目の天皇杯と第80回目の皇后杯として、同年1月1日から13日までの期間、東京都内で開催されました。

開催概要

本大会の主要会場は国立代々木競技場の第一体育館および第二体育館でしたが、他のイベント（入力情報によるとコンサート）のため東京体育館が使用できなかった影響で、大会序盤の1回戦と2回戦は代替会場として駒沢体育館と大田区総合体育館にて行われました。大会後半の3回戦以降は、予定通り代々木競技場に場所を移し、熱戦が繰り広げられました。

大会には、男子はトップリーグであるNBLをはじめ、NBDL、大学、社会人、高校、そして各地方ブロックの代表チームが、女子はWJBL、大学、社会人、高校、地方ブロックから選出されたチームが参加し、幅広いカテゴリーの選手たちが一堂に会しました。プロリーグ所属チームの参加資格に関する順位は、男子のNBLおよびNBDLが2013年12月1日時点、女子のWJBLが第14回Wリーグの成績に基づいて決定されました。

運営面では、審判体制がラウンドによって異なりました。初期段階の1回戦および2回戦では2人制が採用されましたが、大会が進むにつれて国際基準に則った3人制審判が導入されました。

優勝チーム

激戦を勝ち抜き、男子の天皇杯を制したのは東芝ブレイブサンダーズ神奈川でした。彼らにとっては8年ぶり、通算3回目の栄冠となりました。一方、女子の皇后杯では、JX-ENEOSサンフラワーズが頂点に立ちました。これは2年ぶり、驚異の通算18回目の優勝であり、女子バスケットボール界における圧倒的な強さを示しました。

大会ベスト5

本大会において、特に優れた活躍を見せた選手たちが男女それぞれ5名選出され、ベスト5として表彰されました。受賞者は以下の通りです。

男子ベスト5

辻直人（東芝、初受賞）
ニック・ファジーカス（東芝、初受賞）
ジェフ・ギブズ（トヨタ自動車、初受賞）
岡田優介（トヨタ自動車、初受賞）
川村卓也（和歌山、7年ぶり2回目）

女子ベスト5

吉田亜沙美（JX-ENEOS、2年ぶり4回目）
渡嘉敷来夢（JX-ENEOS、4年連続4回目）
間宮佑圭（JX-ENEOS、初受賞）
川原麻耶（トヨタ自動車、2年連続2回目）
森ムチャ（トヨタ自動車、初受賞）

この大会は、様々なカテゴリーのチームが交流し、競い合う場として、日本バスケットボール界の発展に寄与するとともに、復興支援という意義深いテーマのもと、多くの人々に感動を与えました。

もう一度検索