第91回東京箱根間往復大学駅伝競走

第91回東京箱根間往復大学駅伝競走

第91回東京箱根間往復大学駅伝競走は、2015年1月2日から1月3日にかけて開催されました。この大会は、大学間の伝統的な駅伝レースで、東京と箱根を往復する形式で行われ、全国から21チームが参加しました。出場校は、前回大会の上位10校（シード校）と予選会を通過した10校、それにオープン参加として関東学生連合チームを加えたものです。

実施日程とコース

大会の往路は1月2日、復路は1月3日に実施され、スタート地点となる大手町から鶴見を経て箱根町芦ノ湖のゴールまでの往復で、総距離は217.1kmに及びます。往路は107.5km、復路は109.6kmで構成されています。

各区間は以下のように設定されています。

• - 往路

- 第1区 (21.3km): 大手町・読売新聞東京本社前 - 鶴見
- 第2区 (23.1km): 鶴見 - 戸塚
- 第3区 (21.4km): 戸塚 - 平塚
- 第4区 (18.5km): 平塚 - 小田原
- 第5区 (23.2km): 小田原 - 箱根町芦ノ湖駐車場入口

• - 復路

- 第6区 (20.8km): 箱根町芦ノ湖駐車場入口 - 小田原
- 第7区 (21.3km): 小田原 - 平塚
- 第8区 (21.4km): 平塚 - 戸塚
- 第9区 (23.1km): 戸塚 - 鶴見
- 第10区 (23.0km): 鶴見 - 日本橋 - 大手町・読売新聞東京本社前

特に、第5区と第6区内の「函嶺洞門」が通行禁止となったため、バイパスとして新たなコースが設定されました。そのため、この大会での区間記録は歴代記録とは別扱いとなります。

重要な変更点

今回の大会では、関東学生連合チームが新たにオープン参加したことで全体のチーム数が21に増加し、これにより大会の盛り上がりが一層増しました。また、給水地点が各区間ごとに2回に増やされ、より選手に配慮された大会運営がなされました。

参加大学と選手

参加した大学には、前回のシード校、予選通過校と関東学生連合の混成チームがあり、接戦の中で戦いました。青山学院大学や東洋大学、明治大学などが優勝候補とされ、特に青山学院大学の神野大地が第5区で区間賞を獲得。また、チーム全体としても優れた成績を残し、青学大は大会初の総合優勝を達成しました。

激戦の模様

往路では、青山学院大学が強さを見せ、各区間で先頭をキープ。特に第1区の駒大・中村匠吾が目を見張りました。復路においても青学大はリードを保ち、序盤から圧倒的な展開を見せました。

最終的に、青山学院大学は総合優勝を成し遂げ、タイムは10時間49分27秒。これは大会の新記録であり、往路および復路においても各々優秀な成績を収めました。最後のアンカーも好走を見せ、青学大は見事な勝利を収めました。これによりシード権を獲得した大学も多く、各校の奮闘が印象に残る大会となったのです。

また、大会の中継はテレビやラジオ、インターネットでも行われ、多くのファンがその模様を楽しむことができました。次回の開催も期待される中、この第91回大会はその歴史の中で新たな章を刻むものとなりました。

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