笹ヶ瀬川

笹ヶ瀬川について

笹ヶ瀬川（ささがせがわ）は、岡山県岡山市を流れる二級河川で、全長は23.78kmです。この川は、岡山県の北区日応寺から始まり南へ流れ、途中で足守川が合流し、最終的には児島湖へ注ぎます。その流域は地域住民にとって重要な水源となり、また、昔話『桃太郎』のモデルにもなっています。

地理

笹ヶ瀬川の源流は岡山市北区の日応寺に位置し、岡山空港や岡山インターの近くにあります。川は南へ向かい、南区浦安南町や藤田地区の境界となり、最終的には児島湖に流入します。この地域の自然環境は豊かで、川の周辺には様々な動植物が生息しています。

災害

笹ヶ瀬川はその大きさにも関わらず、時折大雨や台風によって水位が急上昇することがあります。特に、2011年9月に発生した台風第12号では、川の水位が危険なレベルに達し、福田、陵南、御南、芳田、藤田などの地区に避難勧告が発令されました。この避難勧告は、岡山市内の約30万人が影響を受けるものであり、支流の足守川でも同様の水害が発生しました。特定の地域では市内の住民が避難を余儀なくされ、一部の家屋は孤立する事態となりました。

歴史

笹ヶ瀬川の水質保全に関する法律による指定水域として初めて认定されたのは1974年5月です。その後も、地域の水環境保護に寄与するための取り組みが続けられてきました。1996年には河口付近で淡水赤潮が異常発生するなど、環境問題も報告されています。台風による水害の記憶は2011年9月の台風12号によるものが特に強く残っており、その際には多くの人々が避難を余儀なくされました。

主な支流

足守川

足守川は、岡山市北区掛畑や吉備中央町竹部の近くに水源を持つ河川で、岡山市南区の古新田で笹ヶ瀬川の本流に合流します。

血吸川

血吸川の水源は総社市奥坂にあり、岡山市新庄上で足守川に合流します。この川の土砂には砂鉄が混ざっており、一部が錆びると川底が赤く見えることがあります。この特異な色合いが「血吸」の名の由来です。

境目川

境目川は岡山市北区東花尻に水源をもつ川で、足守川の支流として知られています。この川は、備前国と備中国の国境でもあり、興味深い地理的な特性があります。

砂川

岡山市北区横尾から長野にかけて流れる砂川は、岡山県道61号に並行して南下し、北区尾上で笹ヶ瀬川本流に合流します。

中川

こちらも岡山市北区に源を持つ川で、岡山県道239号に沿って流れ、北区一宮で笹ヶ瀬川に合流します。

まとめ

笹ヶ瀬川は岡山の自然と歴史の一部を成しており、地域住民にとっても重要な水源です。環境問題や自然災害に対する備えは今後ますます重要になってくるでしょう。その流域の美しい風景や文化は、訪れる人々にとっても魅力的な要素となっています。

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