筑波君枝

筑波 君枝（つくば きみえ）

筑波君枝は、日本のボランティアライターとして多岐にわたる活動を行っています。

人物と経歴

茨城県の出身です。苗字である「筑波」から、同じ茨城県内のつくば市に由来するペンネームだと誤解されるケースがありますが、彼女自身がウェブサイトなどで本名であることを明記しています。

キャリアの出発点として、広告会社や雑誌会社で勤務し、メディアやコミュニケーションに関する実務経験を積みました。その後、1993年に独立し、フリーランスのライターとしての活動を本格的に開始します。このフリーライター転身とほぼ同時期に、日本国内に暮らす外国人の親睦を目的とした団体において、ボランティア活動にも積極的に携わるようになりました。

ボランティア活動と国際交流

ボランティア活動への深い関わりは、彼女のその後の歩みに大きな影響を与えています。1997年には、日本国際交流センターが主催した重要な会議、「第3次アジア太平洋女性ダイアローグ」に参加する機会を得ました。この国際的な場で、北米や東南アジア地域のNPO（非営利組織）やNGO（非政府組織）の関係者たちとのネットワークを広げ、多様な視点から市民社会の活動やボランティアの可能性について深く学ぶこととなりました。

これらの長年にわたるボランティアとしての実践経験と、国際的な交流を通じて得られた知見を活かし、現在はボランティア活動全般の普及と啓蒙に力を入れています。講演活動などを通じて、ボランティアの重要性や参加への一歩を踏み出すことの意義を、多くの人々に伝えています。

著書とメディア出演

ライターとして、ボランティア活動、環境問題、農業、社会課題、暮らしに関するものなど、幅広いテーマで著作を発表しています。主な著書は以下の通りです。

『ゴミのゆくえ 見学でわかる!』 (ポプラ社、2002年)
『最新農業の動向とカラクリがよ～くわかる本』 (秀和システム、2006年)
『こんな募金箱に寄付してはいけない』 (青春出版社、2008年)
『最新農業と農的暮らしがよ～くわかる本』 (秀和システム、2009年)
* 『わたしにできること。』 (メディアファクトリー、2012年)

また、編著者として『国際結婚の基礎知識』（明石書店、1995年）も手掛けています。

メディア出演としては、J:COM関東他「週間ボランティア情報・"みんなのチカラ"」で、2011年8月から2012年3月まで総合キャスター兼コメンテーターを務めました。この番組では、東日本大震災からの復興を目指す市民や団体の取り組みを取材・紹介し、自身も震災経験のあるフリーキャスターの早坂まき子氏とともに、復興支援の重要性を伝えました。番組はYouTubeでも視聴可能でした。

筑波君枝氏は、ライターとしての筆力とボランティア経験を生かし、社会貢献活動への関心を高める役割を担っています。

もう一度検索