筑西市立下館中学校

筑西市立下館中学校は、茨城県筑西市岡芹に所在する公立中学校です。筑西市の中心市街地である下館地区およびその周辺地域を主な通学区域としています。

概要

本校は地域において「下中（しもちゅう）」という通称で広く知られています。ただし、近隣の下妻市にある下妻中学校も同じ通称で呼ばれることがあるため、区別する際には本校を「館中（だてちゅう）」、下妻中学校を「妻中（つまちゅう）」と呼び分ける慣習が見られます。学校生活においては、生徒会活動などが特に活発に行われていることが特徴として挙げられます。

教育方針

学校の教育目標として「力のある人間となれ」を掲げています。目指す学校像としては「明るい学校」「きれいな学校」「楽しい学校」の実現を追求し、また目指す教師像として「生徒と共にある教師」「自分を磨き続ける教師」「学び合う教師」を理想としています。

特色ある取り組み

本校では、生徒指導や学校生活の質向上に資する独自の取り組みが行われています。

君を守り隊: 学校におけるいじめの根絶を目指し、1996年度（平成8年度）から継続されている活動です。各学年・各クラスに組織され、「君を守りたいクラス隊長」が中心となって活動を推進しています。
下中しぐさ: 「マナーは心のオアシスワード」という理念に基づき、生徒たちが積極的に活用すべきとされる七つの言葉（はい、おはよう、ありがとう、失礼します、すみません、私がやります、どうぞ）を定めています。これらの言葉が校内に溢れることを目指しています。
* 1・3・5運動: 時間を意識した行動を促す取り組みで、「1分前着席」「3分前入室」「5分前移動」を奨励しています。

沿革

学校の歴史は、1947年（昭和22年）4月に下館町立下館中学校として設立されたことに始まります。その後、1951年（昭和26年）6月には下館町立下館第一中学校と改称。市制施行に伴い、1954年（昭和29年）3月15日に下館市立下館第一中学校となりました。1966年（昭和41年）4月には市の条例改正により、現在の名称である下館市立下館中学校に改称されました。施設の整備も進み、1967年（昭和42年）3月に体育館、1969年（昭和44年）7月にプールが竣工しています。1974年（昭和49年）10月には、「水と緑のまごころ国体」の剣道競技会場となりました。新校舎は1976年（昭和51年）7月に落成しています。その後、2004年（平成16年）9月にはテニスコートが新設。2005年（平成17年）3月28日の市町村合併により、筑西市立下館中学校として新たな歩みを始めました。地域学習の成果として、2014年（平成26年）2月1日に行われた第1回いばらきっ子郷土検定県大会で優勝を果たしています。近年では、2023年（令和5年）春に下館北中学校が廃校となり、本校に統合されました。

施設

敷地内には、管理棟を含むA棟校舎（3階建て）、普通教室棟のB棟校舎（4階建て）のほか、体育館（アリアーレ）、グラウンド、テニスコート、卓球場、武道場、プール、第2グラウンドなどの施設が整備されています。

通学区域

主な通学区域は、下館小学校区および竹島小学校区の大部分と、伊讃小学校区の一部（東部）です。下館北中学校との統合後は、中小学校区と河間小学校区も通学区域に含まれています。

学校行事

年間を通じて多様な行事が実施されています。主なものとして、4月の始業式・入学式、5月の東京遠足・宿泊学習・修学旅行、9月の運動会、10月の文化祭（飛翔祭）、そして年度末の3年生を送る会・卒業式・修了式などがあります。

生徒会および部活動

生徒会は、会長（3学年）、副会長（3学年、2学年）、および役員（前期：3学年、2学年、後期：各学年）で構成され、様々な生徒会活動を企画・運営しています。

運動部では、男子軟式野球部、女子ソフトボール部、男子サッカー部、ソフトテニス部（男子・女子）、バスケットボール部（男子・女子）、バレーボール部（男子・女子）、卓球部（男子・女子）、剣道部（男子・女子）、柔道部（男子・女子）が活動しています。文化部には、美術部、コンピュータ部、吹奏楽部があります。

進路

卒業生は、筑西市内の高校に加え、水戸市、桜川市（岩瀬）、結城市といった水戸線沿線や、下妻市などの常総線沿線の高校へ進学する生徒もいます。また、栃木県の小山市や佐野市などの高校・高等専門学校へ進学する生徒も見られます。

交通アクセス

真岡鐵道真岡線の下館二高前駅より徒歩約3分と、公共交通機関を利用したアクセスが容易です。