筑西警察署

筑西警察署（ちくせいけいさつしょ）

茨城県警察に属する警察署の一つであり、その管轄区域は茨城県筑西市の全域にわたります。署の所在地は〒308-0803 茨城県筑西市直井938番地です。組織の長である署長は警視の階級にあります。

沿革

筑西警察署の歴史は古く、明治時代にまで遡ります。始まりは1877年（明治10年）に設置された下妻警察署の下館分署でした。その後、太平洋戦争後の警察制度改革に伴い、1948年（昭和23年）には下館地区警察署として再編されます。国家地方警察と自治体警察が廃止され、新たな警察法の下で現在の体制に近い形となった1954年（昭和29年）には、下館警察署と名称を改めました。現在の庁舎が建設されたのは1984年（昭和59年）のことです。

管轄区域については、長らく下館市、真壁郡協和町、そして関城町（いずれも現在の筑西市の一部）を所管していましたが、2005年（平成17年）3月28日にこれらの市町が合併して筑西市が誕生したことに伴い、下館警察署も名称を筑西警察署に変更しました。この市町村合併と同時に、これまで真壁警察署（現在の桜川警察署）が管轄していた真壁郡明野町（現在の筑西市の一部）の区域も筑西警察署の管轄へと移管されました。これにより、筑西警察署は現在の筑西市全域を管轄するに至っています。

組織体制

筑西警察署は、署長の下に副署長が配置され、複数の課と係によって組織運営が行われています。主な部署は以下の通りです。

警務課: 警察署の総務や人事、広報などを担当し、総合相談や被害者支援に関する業務を行う係も置かれています。
会計課: 警察署の予算や経理、物品管理などを行います。
地域課: 交番や駐在所を拠点としたパトロール、巡回連絡、地理案内など、地域住民と密接に関わる活動を行います。
生活安全課: 地域の安全に関する業務を担当し、銃刀類の許認可等に関わる係も含まれます。
刑事課: 殺人、強盗、詐欺などの犯罪捜査を行います。捜査第一係、捜査第二係、鑑識係などが設置されています。
交通課: 交通事故の処理や捜査、交通安全に関する業務、交通違反の取り締まりなどを行います。企画・安全係や事故捜査係があります。
警備課: 災害発生時の警備出動や要人警護、デモ等の警備を担当します。

地域拠点

管轄区域内の地域警察活動の拠点として、複数の交番と駐在所が設置されています。

交番:
明野交番（筑西市倉持1123-1）
下館駅前交番（筑西市丙161-1）
玉戸交番（筑西市玉戸2974-4）
駐在所:
折本駐在所（筑西市折本322-49）
新治駐在所（筑西市新治1969-28）
藤ヶ谷駐在所（筑西市藤ケ谷2128-1）

過去には以下の駐在所も存在しましたが、現在は廃止されています。

関本駐在所（筑西市関本上中195-3）
黒子駐在所（筑西市木戸292-3）
河内駐在所（筑西市犬塚52-16）
小栗駐在所（筑西市小栗7713）
古里駐在所（筑西市知行434-4）

特記事項

2016年（平成28年）1月24日には、筑西市内のアパート住民からの通報を受け、現場に駆けつけた警察官が覚醒剤取締法違反容疑で50歳の女性を逮捕するという事案が発生しました。しかし、その後の科学捜査研究所における精密な検査の結果、覚醒剤は検出されませんでした。このため、女性は約8時間の拘束の後、誤認逮捕であったとして釈放されるという出来事がありました。

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