真壁郡

真壁郡（まかべぐん）とは

真壁郡は、かつて茨城県（常陸国）に存在した郡です。その領域は、現在の筑西市の全域をはじめ、下妻市の一部（小貝川以西、比毛、堀籠、下妻各町、長塚以北）、桜川市の一部（東飯田、大曽根、本木、青木、高森、大国玉以南）、そして結城[[郡]]八千代町の一部（久下田、高崎、大渡戸、小屋、袋、坪井、新井、野爪、八町、大里）に及んでいました。

歴史

古代

律令制下では常陸国に属し、7世紀後半には新治[[郡]]から分立したとされています。当初は「白壁郡」と称しましたが、8世紀末に光仁[[天皇]]の諱を避けて「真壁郡」に改称されました。『和名抄』には、神代、真壁、長貫、伴部、大苑、大村、伊讃の7郷が記されています。

1594年（文禄3年）の太閤検地により、周辺の郡や荘を統合し、近世から明治時代まで続く真壁郡が成立しました。この再編により、郡域は古代の真壁郡（白壁郡）よりも広がり、古代の新治[[郡]]西部や筑波[[郡]]の一部も含まれるようになりました。

近代以降の沿革

明治初期の「旧高旧領取調帳」によると、真壁郡は幕府領と旗本領、寺社領が混在していました。1868年（慶応4年）には幕府領・旗本領が常陸知県事の管轄となり、その後、若森県、上総大網[[藩]]（後に常陸龍崎藩）と支配が移り変わりました。

1871年（明治4年）の廃[[藩置県]]により、郡内の各藩領は下館県、下妻県、笠間県、龍崎県、結城県、佐倉県、淀県、峰山県の管轄となりました。その後、府県統合を経て、1871年（明治4年）11月14日には全域が茨城県の管轄となりました。

1878年（明治11年）12月2日、郡区町村編制法の施行により、行政区画としての真壁郡が発足。郡役所は下館城下に設置されました。この過程で、村の合併や改称が複数行われました。

町村制施行以降

1889年（明治22年）の町村制施行により、真壁郡は4町27村に再編されました。その後、町村合併が進み、1951年（昭和26年）には下館町と伊讃村が合併、1954年（昭和29年）には下館町が周辺の村を編入し市制を施行。下妻町も同様に市制を施行しました。また、大村町が発足、後に周辺町村と合併して明野町となりました。

1954年（昭和29年）には、協和村、真壁町が誕生。1955年（昭和30年）には川西村が結城[[郡]]の町村と合併し、郡から離脱。1956年（昭和31年）には関本町が発足。

1964年（昭和39年）には協和村が町制を施行。2005年（平成17年）には、関城町、明野町、協和町が下館市と合併して筑西市となり、郡から離脱。

真壁郡の消滅

2005年（平成17年）10月1日、真壁町と大和村が西茨城郡岩瀬町と合併し、桜川市が発足したことにより、真壁郡は消滅しました。

真壁郡の変遷

真壁郡は、その長い歴史の中で、行政区画や支配者が幾度も変化しました。古代から近世、そして近代へと時代が進むにつれて、郡の範囲や構成町村も変遷し、最終的にその姿を消しました。この変遷の歴史は、地域の発展と変革を物語っています。

構成町村一覧（町村制施行時）

以下は、1889年の町村制施行時に発足した町村です。

竹島村
養蚕村
河間村
中村
五所村
伊讃村
大田村
関本町
上妻村
河内村
川西村
下妻町
大宝村
騰波ノ江村
黒子村
嘉田生崎村
村田村
鳥羽村
上野村
大村
長讃村
古里村
谷貝村
紫尾村
真壁町
樺穂村
雨引村
大国村
新治村
小栗村
下館町

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 8 茨城県、角川書店、1983年1[[2月1日]]。ISBN 4040010809。
旧高旧領取調帳データベース

関連項目

消滅した郡の一覧
* 真壁氏

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