筒賀村

筒賀村（つつがそん）

筒賀村は、かつて広島県西部に存在した山県郡に属する村でした。1889年（明治22年）の町村制施行以来、115年以上にわたり独立した村政を維持していましたが、2004年（平成16年）10月1日に、隣接する加計町、戸河内町と対等合併し、安芸太田町となりました。

歴史

1836年（天保7年）: 天保の飢饉がピークを迎え、中筒賀村と上筒賀村では、当時の人口約2,700人のうち約600人が死亡するという甚大な被害を受けました。
1889年（明治22年）4月1日: 町村制の施行により、上筒賀村と中筒賀村が合併し、筒賀村が発足しました。
2004年（平成16年）10月1日: 加計町、戸河内町との対等合併により安芸太田町となり、筒賀村は廃止されました。

地理

筒賀村は、太田川とその支流である筒賀川が流れる山間部に位置していました。村内には、以下の山々がそびえていました。

市間山（標高1,108.8m）
立岩山（標高1,091.4m）
鷹ノ巣山（標高989.0m）
天上山（標高972.6m）
鍋山（標高871.0m）

名所・旧跡

筒賀村には、以下のような名所や旧跡がありました。

井仁の棚田: 美しい景観が広がる棚田。
龍頭峡: 筒賀川によって形成された峡谷。
グリーンスパつつが: 温泉施設。

大字

筒賀村には、以下の大字がありました。

上筒賀（かみつつが）
中筒賀（なかつつが）

教育

筒賀村には、以下の教育機関がありました。

小学校: 筒賀村立筒賀小学校
中学校: 筒賀村立筒賀中学校

交通

鉄道

村内には鉄道は通っていませんでした。しかし、かつてはJR可部線が村の近くを通っており、以下の駅が利用できました。

西日本旅客鉄道（JR西日本）可部線（2003年12月1日廃止）：田之尻駅 -（加計町・戸河内町）- 筒賀駅

道路

筒賀村には、以下の道路が通っていました。

高速道路: 中国自動車道
国道:
国道186号
国道434号（村内は全区間国道186号と重用）
主要地方道: 広島県道41号五日市筒賀線
一般県道:
広島県道241号筒賀停車場線（2009年2月5日廃止、広島県道303号上筒賀津浪線と広島県道304号中筒賀下線に再編）
広島県道303号上筒賀津浪線（旧広島県道241号と旧広島県道303号の一部を再編）
広島県道304号中筒賀下線（旧広島県道241号と旧広島県道303号の一部を再編）

備考

下筒賀地区は、地理的な事情から旧加計町に属しており、上筒賀、中筒賀とは異なる自治体に属していました。しかし、平成の大合併によって、ようやく上筒賀、中筒賀、下筒賀が同じ安芸太田町に属することになりました。

関連項目

広島県の廃止市町村一覧

外部リンク

* 筒賀村ホームページ（2004/09/12アーカイブ） - 国立国会図書館Web Archiving Project

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