箕面トンネル (新名神高速道路)

箕面トンネルの概要

箕面トンネル（みのおトンネル）は、新名神高速道路の一部として、大阪府に位置づけられているトンネルです。このトンネルは、茨木千提寺IC/PA（茨木市）から箕面とどろみIC（箕面市）までの区間に建設されており、北摂山系の鉢伏山（標高604m）を貫通しています。トンネルの長さは上り線が4,997m、下り線が4,982mで、新東名高速道路および新名神高速道路において最も長いトンネルです。

トンネルの構造

このトンネルは、上下線合わせて暫定4車線（設計上は6車線）の構造を持ち、各線の幅は3.5mの車線が2車線で、路肩1mを含めると合計で8mになります。新東名と新名神は都市部を避けて建設されていますが、さらに山側にトンネルを設置すると、山岳部が増えてトンネルの延長が5,000mを超える可能性があります。これにより危険物を積載する車両の通行に制限がかかるため、すべてのトンネルは5,000m未満に抑えられています。特に上り線トンネルは、現行の道路トンネルの中で、危険物積載車両が通行可能なものとしては中部横断自動車道の樽峠トンネルに次いで2番目に長いものとなっています。

さらに、ここの新東名と新名神は深い谷を越える際に勾配を2‰に保つ必要があり、これに伴い橋脚は非常に高く設計されています。

湧水対策と環境保護

トンネルの高槻JCT/IC寄りで淀川水系勝尾寺川と交差する約700mの区間では、土被りが約18mと非常に薄く、高透水性の断層が存在するため、施工中には湧水対策と河川環境の保全が求められました。こうした理由から、トンネルの断面を円形にし、肉厚の防水シートを全周に設置する非排水構造（ウォータータイト構造）が採用されました。これにより、地下水や河川水がトンネル内部へ漏出するのを防ぎ、周辺の水環境への影響が抑えられています。

建設の歴史

箕面トンネルの建設は、2013年1月15日に高槻JCT/IC側から下り線トンネルの掘削が開始され、続いて2月9日に上り線トンネルの掘削が始まりました。同年9月中旬に神戸側からも掘削作業が進められ、2016年12月3日に上下線のトンネルで貫通式が行われました。そして、2017年12月10日に高槻JCT/ICと川西ICが接続し、トンネルの供用が開始されました。

交通の要所

したがって、箕面トンネルは新名神高速道路の中で重要な交通の要所であり、地域の交通網を支える重要なインフラとなっています。周括する形で、新名神高速道路の発展や、交通の円滑化に寄与しています。

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