管区行政評価局

管区行政評価局について

管区行政評価局は、総務省の地方支分部局として、各管区における行政評価、監視、行政相談を担う機関です。沖縄県を除く全国8つの管区に設置されており、各管区の行政評価事務所や行政監視行政相談センターと連携し、地域に根ざした活動を展開しています。

歴史

管区行政評価局の歴史は、1952年（昭和27年）に設置された管区監察局に遡ります。当初は、行政管理庁の地方支分部局として、行政監察を主な任務としていました。

• - 1952年（昭和27年）:

- 行政管理庁の地方支分部局として、8つの管区監察局（札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、高松、福岡）が設置されました。
- 各府県には地方監察局が設置され、管区監察局の事務を分掌しました。
- これは、経済調査庁の地方部局を維持し、行政管理庁の地方での足場を確保する目的がありました。

• - 1957年（昭和32年）:

- 管区監察局は管区行政監察局に、地方監察局は地方行政監察局に改称されました。
- これは、行政管理庁の内部部局である行政監察局との名称の平仄を合わせたものです。

• - 1960年（昭和35年）:

- 管区行政監察局の名称が、所在地名からブロック名に変更されました。
- 地方行政監察局の名称から「地方」が削除され、単に行政監察局となりました。
- また、管区行政監察局および地方行政監察局の事務範囲が、行政管理庁全庁の所掌事務へと拡大しました。

• - 1972年（昭和47年）:

- 沖縄県が復帰したことに伴い、沖縄行政監察事務所が設置されました。

• - 1974年（昭和49年）:

- 環境庁の発足に伴い、管区行政監察局および沖縄行政監察事務所が環境庁所掌事務に関する調査、資料の収集、相談業務を開始しました。

• - 1978年（昭和53年）:

- 北海道内の地方行政監察局が統合され、北海道管区行政監察局となりました。

• - 1981年（昭和56年）:

- 四国管区行政監察局が廃止され、中国管区行政監察局が中国四国管区行政監察局に改組されました。
- 四国行政監察支局が設置されましたが、後に存続が決定しました。

• - 1984年（昭和59年）:

- 総務庁が発足し、管区行政監察局などが総務庁の機関に移行しました。
- 地方行政監察局は行政監察事務所に縮小改組されました。

• - 1999年（平成11年）:

- 関東管区行政監察局の移転に伴い、埼玉行政監察事務所が廃止され、東京行政監察事務所が設置されました。

• - 2001年（平成13年）:

- 総務省の発足に伴い、行政監察局が行政評価局に改組され、管区行政評価局へと名称が変更されました。
- 環境省の地方組織整備に伴い、環境省所掌事務に関する業務は廃止されました。

• - 2017年（平成29年）:

- 行政評価事務所・分室が再編され、一部は行政監視行政相談センターとなりました。

• - 2022年（令和4年）:

- 近畿管区行政評価局が移転しました。

管轄地域

全国を以下の9つの管区に分け、各管区に管区行政評価局が設置されています。

1. 北海道管区行政評価局（札幌市）: 北海道
2. 東北管区行政評価局（仙台市）: 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県
3. 関東管区行政評価局（さいたま市）: 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県
4. 中部管区行政評価局（名古屋市）: 富山県、石川県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
5. 近畿管区行政評価局（大阪市）: 福井県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
6. 中国四国管区行政評価局（広島市）: 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県
7. 四国行政評価支局（高松市）: 徳島県、香川県、愛媛県、高知県
8. 九州管区行政評価局（福岡市）: 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県
9. 沖縄行政評価事務所（那覇市）: 沖縄県

組織

管区行政評価局の主な組織は以下の通りです。

• - 局長
• - 総務行政相談部
• - 評価監視部
• - 行政評価事務所

沖縄行政評価事務所は、所長の下に総務課と行政相談課が設置されています。

管区行政評価局は、各地域における行政の効率化、透明性の向上、国民のニーズへの対応を促進するため、日々活動しています。

外部リンク

• - 北海道管区行政評価局
• - 東北管区行政評価局
• - 関東管区行政評価局
• - 中部管区行政評価局
• - 近畿管区行政評価局
• - 中国四国管区行政評価局
• - 四国行政評価支局
• - 九州管区行政評価局
• - 沖縄行政評価事務所

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