箱根 彫刻の森美術館

箱根 彫刻の森美術館は、神奈川県箱根町に位置する野外彫刻を中心とした美術館です。広大な約7万平方メートルの敷地には、国内外の著名な彫刻家による作品が点在し、自然の中でアートを鑑賞できるユニークな空間を提供しています。1969年に開館して以来、日本初の野外美術館として多くの人々に親しまれてきました。

美術館の歴史

美術館は、フジサンケイグループと公益財団法人彫刻の森芸術文化財団によって運営されています。開館当初から、彫刻家である井上武吉が設計を担当し、フジサンケイグループ議長の鹿内信隆が初代館長を務めました。

1972年には、最寄りの箱根登山鉄道二ノ平駅が「彫刻の森駅」に改称され、美術館へのアクセスがより便利になりました。

2012年にはファッションデザイナーの森英恵が館長に就任し、2023年からはフジサンケイグループ代表の日枝久が館長を務めています。

主な彫刻と展示

美術館には、ヘンリー・ムーア、マルタ・パン、佐藤忠良、パブロ・ピカソ、ジャコモ・マンズーなど、世界的に著名な彫刻家の作品が数多く展示されています。

特に、ピカソの作品を専門に展示する「ピカソ館」や、マンズーの作品を展示する「マンズールーム」は必見です。マンズールームでは、サン・ピエトロ大聖堂の「死の扉」の習作など、貴重な作品を鑑賞できます。

また、水井康雄の「5合目標」、ガブリエル・ロワールの「幸せをよぶシンフォニー彫刻」など、特徴的な作品も多く、特に「幸せをよぶシンフォニー彫刻」は、全高18mの展望塔を兼ねた作品で、内部には480枚のステンドグラスが設置されています。ステンドグラスから差し込む光が美しく、訪れる人々を魅了します。

ネットの森

「ネットの森」は、子供たちがネットの中を自由に動き回って遊べるパビリオンで、2010年度のグッドデザイン賞を受賞しています。子供だけでなく大人も楽しめる人気のスポットです。

グッドデザイン賞受賞

美術館とマルマン株式会社が共同開発した図案スケッチブックも、2015年度グッドデザイン賞を受賞しています。

その他

美術館は、彫刻に触れることは禁止されていますが、芝生内は一部を除いて立ち入ることができます。訪れる人々は、自然の中でゆっくりと彫刻を鑑賞し、リフレッシュすることができます。

姉妹施設と関連施設

箱根 彫刻の森美術館は、美ヶ原高原美術館と姉妹施設であり、フジサンケイグループが運営する上野の森美術館とも関連があります。

その他、産業経済新聞社、文化放送、ニッポン放送、フジテレビジョンもフジサンケイグループの関連会社です。

小田急電鉄は、割引きっぷとして彫刻の森美術館クーポンを発売しており、電車でのアクセスも便利です。

まとめ

箱根 彫刻の森美術館は、自然とアートが融合した魅力的な場所です。国内外の著名な彫刻家の作品を鑑賞できるだけでなく、美しいステンドグラスの塔や子供たちが楽しめるネット遊具など、さまざまな楽しみ方ができます。箱根を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。美術館の公式サイトでは、最新情報やイベント情報を確認できます。

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