篠原廣人

篠原 廣人（しのはら ひろひと）

1965年（昭和40年）3月12日生まれ。日本の音楽プロデューサーであり、現在は株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントのコーポレートビジネスマーケティンググループ シニア・ゼネラルマネージャー、そして株式会社ミュージックレインの執行役員を務める。

経歴

1983年に日本大学第三高等学校を卒業後、音楽業界でのキャリアをスタート。杏里や角松敏生らが所属していた有限会社マーマレードに入社し、音楽ビジネスの基礎を築いた。1986年には、シンガーソングライターの佐野元春氏が立ち上げた個人レーベル、M's Factoryに移籍。その後、1990年に株式会社EPIC/SONY RECORDS（現：株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ）に入社し、メジャーレコード会社での活動を本格化させた。

ソニーミュージックグループ内で要職を歴任し、2012年には株式会社ミュージックレインの執行役員に就任。さらに2017年には、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントのコーポレートビジネスマーケティンググループにおけるシニア・ゼネラルマネージャーに就任している。

人物・活動

音楽プロデューサーとして、ロックからアニメソングまで、その活動分野は非常に幅広い。特にアニメーション作品への貢献は顕著であり、毎日放送（MBS）がかつて制作・放送していた人気アニメ枠「土6（夕方6時）」や「日5（夕方5時）」の作品に長年深く関わってきた。音楽面のみならず、エグゼクティブプロデューサーや企画といった立場で多くの映像作品に携わっている。

主な作品

篠原廣人が関わった主な作品には、以下のようなものがある。

シングル

little by little
『悲しみをやさしさに』（2003年）- プロデューサー
『LOVE & PEACE』（2004年）- プロデューサー
『雨上がりの急な坂道』（2004年）- プロデューサー
『シンクロ』（2005年）- プロデューサー
『ハミングバード』（2005年）- プロデューサー

アルバム

TMN
『RHYTHM RED』（1990年）- プロモーション
『EXPO』（1991年）- プロモーション
little by little『Sweet Noodle Pop』（2005年）- プロデューサー
戸松遥『Rainbow Road』（2010年）、『Sunny Side Story』（2013年）- プロデューサー
豊崎愛生『love your life, love my life』（2011年）、『Love letters』（2013年）- プロデューサー
寿美菜子『My stride』（2012年）- プロデューサー
高垣彩陽『relation』（2014年）- プロデューサー
雨宮天『Various BLUE』（2016年）、『The Only BLUE』（2018年）- プロデューサー

テレビアニメ

音楽プロデューサー、音楽協力、音楽制作、エグゼクティブプロデューサー、企画、主題歌協力などの立場で多数の作品に関与。

『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ（2002年、2004年）
『鋼の錬金術師』シリーズ（2003年、2009年）
『かいけつゾロリ』（2004年）
『交響詩篇エウレカセブン』（2005年）
『BLOOD+』（2005年）
『機動戦士ガンダム00』（2007年）
『夏色キセキ』（2012年）
『マギ』シリーズ（2012年、2013年）
『アカメが斬る!』（2014年）
『いつだって僕らの恋は10センチだった。』（2017年）
『八十亀ちゃんかんさつにっき』（2019年）

アニメ映画・OVA

製作委員会、音楽協力、プロデューサー、エグゼクティブプロデューサーといった役割で参加。

『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』（2005年）
『河童のクゥと夏休み』（2007年）
『ストレンヂア 無皇刃譚』（2007年）
『機動戦士ガンダム00 スペシャルエディション』（2009年）
『鬼神伝』（2011年）
『ねらわれた学園』（2012年）
『宇宙兄弟#0』（2014年）
『ずっと前から好きでした。〜告白実行委員会〜』（2016年）
『好きになるその瞬間を。〜告白実行委員会〜』（2016年）

テレビドラマ

製作、エグゼクティブプロデューサー、チーフ・プロデューサー、企画・プロデュースなど多様な立場で参加。

『風魔の小次郎』（2007年）
『RHプラス』（2008年）
『ここはグリーン・ウッド 〜青春男子寮日誌〜』（2008年）
『TAXMEN』（2010年）
『MUSICAL3』（2010年）
『放課後グルーヴ』（2013年）
『天魔さんがゆく』（2013年）
『ダークシステム 恋の王座決定戦』（2014年）
『新解釈・日本史』（2014年）

実写映画

プロデューサー、製作委員会、企画などの役割で関与。

『アジアンタムブルー』（2006年）
『ハンサム★スーツ』（2008年）
『ガール』（2012年）
『シグナル 月曜日のルカ』（2012年）
* 『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』（2018年）

親族

実兄は映画監督の篠原哲雄氏である。

幅広い音楽ジャンルと映像作品に関わり、特にアニメーション分野においてその手腕を発揮してきた日本の主要な音楽プロデューサー、映像プロデューサーの一人と言える。

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