篠崎誠

篠崎誠（しのざき まこと）

プロフィール

篠崎誠は、1963年生まれの日本の映画監督、脚本家、そして映画批評家です。多才な才能を持ち、映画制作の現場だけでなく、教育の現場でも活躍しています。現在は立教大学映像身体学科の教授として教鞭を執る傍ら、映画美学校フィクション・コースの講師も務めています。

経歴

立教大学心理学科を卒業後、篠崎誠は映画ライターとしてのキャリアをスタートさせました。『キネマ旬報』や『東京人』などの著名な映画雑誌や文化誌に寄稿し、映画批評家としての地位を確立しました。1995年には、初の長編監督作品である『おかえり』がテッサロニキ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞し、映画監督としての才能を開花させました。

その後も精力的に映画制作を続け、2010年には『東京島』と『怪談新耳袋 怪奇』の2作品が同時に公開され、その独特な世界観が注目を集めました。2011年には、過激なタイトルが話題を呼んだ『死ね!死ね!シネマ』を発表。2012年には、第25回東京国際映画祭に『あれから』が出品され、国際的な評価を高めました。2014年には、釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門にて『SHARING』が上映され、国内外で高い評価を得ています。

フィルモグラフィー

篠崎誠は、映画監督として数多くの作品を手がけています。その作品群は、ジャンルにとらわれず、人間の心理や社会の深層を鋭く描き出す作風が特徴です。

映画

おかえり（1996年） - 監督・脚本：テッサロニキ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞した、篠崎誠の長編監督デビュー作。
ジャムセッション『菊次郎の夏』公式海賊版（1999年） - 監督：北野武監督の『菊次郎の夏』をモチーフにした実験的な作品。
忘れられぬ人々（2000年） - 監督・脚本：日常に潜む人間の孤独を描いた作品。
犬と歩けば チロリとタムラ（2003年） - 監督：犬と人間との温かい交流を描いた作品。
殺しのはらわた（2006年） - 監督・脚本・編集：バイオレンス描写とユーモアが混在する異色作。
0093 女王陛下の草刈正雄（2007年） - 監督：草刈正雄が主演のコメディ作品。
東京島（2010年） - 監督：無人島に漂着した人々を描いたサバイバル作品。
怪談新耳袋 怪奇（2010年） - 監督：人気ホラーシリーズ『怪談新耳袋』の劇場版。
死ね!死ね!シネマ（2011年） - 監督・脚本：映画愛と社会への怒りが込められた問題作。
あれから（2013年） - 監督：震災後の人々の心の変化を描いた作品。
SHARING（2014年） - 監督・脚本：現代社会における人間関係の複雑さを描いた作品。

テレビ

浅草キッドの「浅草キッド」（2002年） - 監督・編集：人気バラエティ番組のドラマ化。
東京少女草刈麻有「もうひとりの私」（2008年） - 監督：若手女優を起用した短編ドラマ。
クエスト～探求者たち～「映画監督・北野武」（2008年）：北野武監督の創作の秘密に迫ったドキュメンタリー。
天国のスープ（2008年） -：心温まるヒューマンドラマ。

著書

恐怖の映画史（2003年、青土社） - 黒沢清との共著：映画史における恐怖の表現を分析した評論。

外部リンク

篠崎誠 - allcinema
篠崎誠 - KINENOTE
篠崎誠 - 日本[[映画データベース]]
Makoto Shinozaki - IMDb（英語）

篠崎誠は、その多彩な才能と独自の視点によって、日本の映画界に大きな足跡を残している映画監督の一人と言えるでしょう。

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