篠田元一

篠田元一（しのだ もとかず）

篠田元一は、1958年11月30日生まれの日本の作曲家、編曲家、キーボーディスト、ピアニストです。彼は音楽界で多岐にわたる才能を発揮し、楽曲制作に貢献することで知られています。また、彼の娘である篠田浩美も著名な打楽器奏者として活躍しています。

音楽キャリアの始まり

篠田は1976年頃、大学在学中に笹路正徳からピアノとキーボードの指導を受け、これを機にバックバンド・ミュージシャンとしての活動をスタートさせました。彼は数々のライブやレコーディングに参加し、自らの音楽キャリアを築いていきます。

音楽教育と執筆

1983年以降、篠田は「キーボード・マガジン」や「サウンド&レコーディング・マガジン」などで作曲や編曲に関する記事執筆を行い、業界内での存在感を高めています。1988年には自身の音楽制作会社であるモトミュージックを設立し、多様なメディアのための楽曲提供や制作を手掛けるようになります。

教材としての展開

1991年には、彼が13年以上連載を担当した「実践コード・ワーク」が書籍として出版され、その後も改訂を重ねシリーズ化されるなど、多くのミュージシャンに影響を与え続けています。さらに「ザ・ベスト・プログラミング・シリーズ」など、多数の音楽関連著書も執筆し、理論やアレンジに関する知識を広めています。

代表的な作品とコンサート

1998年から1999年にかけては、冨田勲の「源氏物語交響絵巻」の国内外公演に参加し、その後も様々なプロジェクトに参加しています。特に、「イーハトーヴ交響曲」（2012年）では初音ミクを用いた斬新な試みで話題を呼びました。冨田の死後も追悼イベントやメモリアルコンサートに参加し、彼の音楽の遺産を引き継いでいます。

ソロ活動とユニット

2000年にはソロアルバム『PIVOT』をリリースし、その後も合計で3枚のアルバムを発表しています。2006年にはバス奏者の水野正敏とパーカッション奏者の仙道さおりと共に「Thprim」というユニットを結成し、2枚のアルバムをリリースしました。

記念イベント

2019年2月2日には、モトミュージック設立30周年と自身の還暦を祝うパーティーを綱町三井倶楽部で開催しました。

楽曲提供

篠田の楽曲提供先には、多くの著名アーティストが含まれています。小川佳津子の「きずな」や小川範子の「お月様にも嫌われちゃいそう」など、数多くの楽曲の編曲を手掛けるなど、彼の影響力は広範囲に及びます。また、アニメ関連では「となりのトトロ サウンドブック」の編曲も務めました。

著書

彼の著書には、「実践コード・ワークComplete」や「実践・新しい音楽理論」などがあり、音楽制作に関心のある多くの人々に読まれています。すべてはリットー・ミュージックから刊行されています。

外部リンク

篠田元一の活動については、彼の公式ウェブサイト、公式ブログ、X（旧Twitter）、Facebookなどで最新情報を確認できます。

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