篠田正悟

篠田正悟（しのだ しょうご）は、1991年1月24日に埼玉県で生を受けた日本のラグビー選手である。主戦場とするポジションはウィング（WTB）。優れたアジリティとパワフルなランニングを持ち味とし、特にディフェンスとの1対1の場面での突破力には定評がある。現在は、トップイーストリーグDiv.1に所属するヤクルトレビンズの一員として、チームの勝利に貢献している。そのプレースタイルや人柄から、「モーフィアス」や「将軍様」といったニックネームで親しまれている。身長は170センチメートル、体重は84キログラム（これらの身体情報は時点によって変動する可能性があるため、参考値として扱う）。

キャリア初期：高校・大学時代

篠田選手のラグビーキャリアは、埼玉県立深谷高等学校で本格的に始まった。強豪校として知られる深谷高校で基礎を築いた後、2009年に立正大学へと進学した。大学ラグビーの舞台で、篠田選手はそのスピードと突破力に磨きをかけた。立正大学ラグビー部ではチームの中心選手として活躍し、上級生となった2012年にはチームの副将を務めるなど、グラウンド内外でリーダーシップを発揮した。大学時代のチームメイトには、後にトップリーグなどで活躍する佐藤雄太選手やヘンリージェイミー選手といった顔ぶれがいる。彼らと共に切磋琢磨した経験は、その後のキャリアに大きな影響を与えたと考えられる。

社会人キャリア：日野自動車レッドドルフィンズ時代

立正大学を卒業した2013年、篠田選手はラグビーの新たなステージとして、当時のトップイーストリーグに所属していた日野自動車レッドドルフィンズ（現在の日野レッドドルフィンズ）への加入を決めた。プロフェッショナルな環境に身を置くことで、選手としてさらなる成長を目指した。チームに加入した同年9月14日には、トップイーストリーグの開幕戦となる横河武蔵野アトラスターズ戦で先発出場を果たし、記念すべき公式戦デビューを飾った。日野自動車レッドドルフィンズでは、ウィングとして持ち前のスピードと突破力でチームのトライゲッターの一人として活躍したが、2020年に同チームを退団することとなった。

現在の活躍：ヤクルトレビンズへ

日野レッドドルフィンズを退団した後、篠田選手は新たな所属先としてヤクルトレビンズを選択した。2021年にヤクルトレビンズに加入して以来、チームにとって欠かせない存在としてプレーを続けている。トップイーストリーグDiv.1というレベルの高い舞台で、経験豊富なベテラン選手として、チームの攻撃に厚みをもたらしている。特に、密集を抜けて独走するランや、ディフェンスラインのわずかな隙間を突くプレーは健在であり、チームの得点機会を創出する重要な役割を担っている。また、その経験を若手選手に伝えることも、チームにおける彼の重要な貢献の一つと言えるだろう。7人制ラグビーにも適応できるスピードと判断力は、かつて7人制日本代表候補に選ばれたことからも裏付けられている。

将来への期待

深谷高校、立正大学、日野レッドドルフィンズというキャリアを経て、現在はヤクルトレビンズで円熟期を迎えている篠田正悟選手。ウィングとして求められるトライゲッターとしての役割に加え、経験に裏打ちされたポジショニングや判断力も兼ね備えている。常に高いレベルでのプレーを追求し続ける彼の今後の活躍から目が離せない。

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