米本卯吉

米本卯吉は、1887年6月20日に東京都江戸川区で生まれ、1974年7月6日に87歳で亡くなりました。彼は、学校法人日本体育会の理事長、東京都競馬会長、コマ・スタジアム取締役など、多岐にわたる役職を歴任しました。自宅は東京都港区高輪にありました。

実業家としてのキャリアは、静岡相互銀行代表取締役社長から始まりました。1929年には東京市会議員選挙に無所属で出馬しましたが、落選しました。1948年3月には、財団法人日本体育会の理事長に就任し、教育分野での活動を本格化させました。

1947年11月17日には東宝取締役に就任し、エンターテイメント業界にも足を踏み入れます。1949年には、東宝争議という困難な時期に同社の代表取締役社長に就任。その後、1950年に渡辺銕蔵が参議院議員選挙に立候補したことを受けて、東宝の会長に就任しました。1955年4月16日には東宝芸能学校を開校し、初代校長に就任。これにより、同年9月20日に取締役会長を退任し、学校法人日本体育会の理事長としての職務に専念しました。教育者としての彼の熱意が伺えます。

1960年4月22日には、手賀沼ディズニーランド計画のため、全日本観光開発の代表取締役社長に就任。この計画は実現には至りませんでしたが、彼の多角的な才能を示す出来事でした。

1974年7月6日午後10時21分、慢性腎不全のため、東京都板橋区加賀町の愛誠病院で亡くなりました。享年87歳でした。彼は、教育界と実業界の両方で重要な役割を果たし、その生涯は日本の発展に貢献したと言えるでしょう。教育者、実業家としての顔を持ち、その活動は多岐にわたり、日本の発展に大きく貢献しました。

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