粉浜駅

粉浜駅：歴史と現在が交差する南海本線の駅

大阪市住吉区東粉浜にある南海電気鉄道南海本線・粉浜駅は、1917年（大正6年）4月21日に南海鉄道の駅として開業しました。その後、近畿日本鉄道を経て、1947年（昭和22年）6月1日に南海電気鉄道の駅として再びその歴史を刻みます。長い歴史を持つこの駅は、幾多の変遷を経て、現代にいたっています。

1977年（昭和52年）4月10日には外側2線の高架化工事が始まり、1980年（昭和55年）6月15日には高架化工事が完了。さらに、2012年（平成24年）4月1日には駅ナンバリング制度が導入され、「NK07」という番号が割り当てられました。2013年（平成25年）4月1日からは駅係員無人化が開始されています。

駅構造と設備

粉浜駅は、島式2面4線の複々線高架駅です。しかし、上り下りとも海側の線路（急行線）は通過列車専用となっており、柵で仕切られているため、乗客が利用できるのは2面2線のみです。ホームは3階に、改札口は2階に位置し、無人駅のため窓口は閉鎖されています。1階には商業施設「ショップ南海粉浜」が入居しています。改札内には男女別の水洗式トイレが設置されています。

利用状況と周辺環境

2019年（令和元年）の1日平均乗降人員は約4,187人（乗車人員：2,040人、降車人員：2,147人）で、南海電鉄全100駅中56位となっています。近年は、周辺地域の開発や人口変動などに伴い、乗降客数に変化が見られます。

駅周辺には、駅高架下の「ショップ南海粉浜」をはじめ、「コノミヤ粉浜店」や「ベーカリーショップロンドン」といった商店、そして「粉浜商店街」といった賑わいのあるエリアが広がっています。「スーパーマーケットKINSHO住吉店」なども近くにあります。教育機関では「大阪市立粉浜小学校」があり、医療機関では「住之江診療所（大阪市立住吉市民病院跡地）」や「越宗整形外科病院」があります。「住吉東粉浜郵便局」や「日本基督教団大阪住吉教会」といった公共施設や宗教施設も存在します。交通アクセスとしては、阪堺電気軌道阪堺線「東粉浜停留場」も近接しています。かつては駅東側の阪堺電気軌道阪堺線沿いに大阪市営バスが運行されていましたが、2013年3月31日をもって運行を終了し、最寄りのバス停は国道26号線沿いの「南粉浜バス停」となっています。

隣の駅

粉浜駅の隣の駅は、上り方面が岸里玉出駅（NK06）、下り方面が住吉大社駅（NK08）です。特急サザン、急行、空港急行、区間急行、準急は通過します。普通電車のみ停車します。

まとめ

粉浜駅は、長い歴史と、現代の利便性を兼ね備えた駅です。駅周辺の商業施設や住宅街と一体となり、地域社会に貢献しています。今後も、地域住民の生活を支える重要な拠点として、その役割を担っていくことでしょう。駅舎の構造や歴史、そして周辺環境を含め、粉浜駅は、南海電鉄沿線の魅力の一つとなっています。

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