糸島中継局

糸島中継局について

糸島中継局（いとしまちゅうけいきょく）は、福岡県糸島市志摩御床に所在地を持つ、テレビとFMラジオの放送を行っている重要な中継局です。この中継局は、地域特有の電波受信環境に対応し、視聴者への安定した放送を可能にしています。

構造と機能

福岡タワーからの電波が届きにくい糸島市の一部地域をカバーするため、糸島中継局は設けられました。テレビ放送においては、デジタル信号の受信点と送信点が異なる設定になっており、山頂の東側で受信した信号を、西側から送信しています。この工夫により、テレビの受信環境が改善され、地域住民が視聴できる番組が増加しました。

FMラジオ放送については、周波数帯の特性上、福岡タワーからの電波がより広範囲に届くため、親局が内陸部に設けられました。そのため、エフエム福岡が中継局を設けており、さらにRKBラジオとKBCラジオも中継局を運営しています。

デジタルテレビジョン放送

糸島中継局では、デジタルテレビジョン放送が行われており、その出力は近隣中継局への統合も考慮した結果、アナログ映像空中線電力300Wに相当する30W級に設定されています。このため、地域のテレビ視聴者は高品質の映像を受信することができます。

沿革

糸島中継局の歴史は、1979年に始まります。最初に開局したのは、FBS・TNC・NHK福岡のアナログテレビで、その後1980年にRKB・KBCもアナログテレビ放送を開始しました。さらに1993年にはTVQが加わりました。1994年にはFM福岡の中継局が設けられ、これによりFMラジオの聴取環境も向上しました。

2007年にはデジタルテレビジョンの放送が始まり、2011年にはすべてのアナログテレビ中継局が廃止され、デジタル放送へ完全移行しました。その後、2016年にはRKBラジオとKBCラジオがFM補完中継局、通称ワイドFMを開局し、今では地域の放送基盤が確立されています。

まとめ

糸島中継局は、糸島市の放送通信インフラとして地域住民に欠かせない存在です。メディアの多様化が進む中、地域に根ざした中継局として、不足のない受信環境を提供し続けることが期待されています。

福岡県糸島市志磨小富士字餅田に位置するFMラジオの中継局も、同じくこの地域の文化や風土を発信する役割を担っています。

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